《2/9 UP 完結》Saturn Love 【S/N】Part４ (ページ9)

今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:19,671 hit

99. いつものメンツで N side ページ9

.

"過去の忘れ物"

取り戻しに、半年間もAと離れ離れで福岡行ってたっつーのに…。

せっかく親父にも認めてもらえたっつーのに。

二宮「…何だよ。…鬼かよあのバカ子。」

俺は、一年もお前に触れられねーとか。

我慢出来ないんですけど。

『バレたら元も子もないからね(笑)』

二宮「バレるとか、んなダセー事しねーよ。」

バレたら、それこそ彼奴の将来を潰す事になるから。

我慢するしかねぇんだけど。

二宮「余所見せず、前を向かせてやんのが教師の役目だからね。」

彼奴の事だから、バレたら俺を守るだろ。

自意識過剰かもしんねーけど。

やりたい事とか将来の夢とか。

全部無視してでも、俺のそばにいる事を望むだろ。

おじさん「Aちゃん、卒業したらどーすんの？」

二宮「え？」

今まで黙って、俺と翔ちゃんとの会話を聞いてたおじさんが、珍しく現実的な質問をする。

『まだ何も聞いてねーけど。』

3年になれば、当たり前のように進路について考える事になる。

生徒にはまだ内緒だけど。

今年度も翔ちゃんがAの担任になるのは確定らしくて、ちょっと安心した。

二宮「彼奴、何も考えてなさそーだな(笑)」

少なくとも今は、俺の事で頭ん中いっぱいいっぱいだろ(笑) (←自意識過剰)

まぁ今日ぐらいは、俺の事でデレデレとだらしねー顔して笑っててくれた方が、Aらしくていいな(笑)

…なんて考えてる俺、キモイわ。

おじさん「大学なんか行ったら絶対モテるべ？」

二宮「は？」

『智くん！(笑)』

おじさん「可愛いもん、Aちゃん(笑)」

二宮「……」

大学は勉強するとこだろ。

男にちやほやされるために行くわけじゃねーし。

『あーあ、黙っちゃったよ(笑)』

二宮「進学する前に向こうの親に挨拶しに行くわ。」

『は！？(笑)』

二宮「…何だよ。」

今はまだ言わねーけど。

いずれは着るだろ？

……俺の隣で。

真っ白なウェディングドレス。

二宮「チャラチャラしたような若造に渡してたまるかよ。」

『はいはい(笑)』

俺はここで終わる気ねーから。

.