《2/9 UP 完結》Saturn Love 【S/N】Part４ (ページ15)

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＊おまけ＊エスパーな智くん S side ページ15

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『ん…、』

－－－…怠い。

あぁ、そっか。

二日酔いってやつだ。

『…ニノ？』

隣にいたはずのニノが居なくて。

帰ったのかなと思って周りを見渡したら、置きっ放しの荷物が目に入る。

『トイレか…』

カウンターで爆睡中の智くんをぼーっと眺めてたら。

店の外からニノの声が聞こえた。

『…外？』

智「翔くん。」

『ぇ？』

ドアに手を掛けたら、爆睡してたはずの智くんに呼び止められて。

人差し指を口に当てて "しー" って微笑む。

そのあとすぐ、外から聞こえてきた女の子の声に。

智くんが俺を呼び止めた意味が分かった。

『なるほどね(笑)』

んふふって笑う智くんの前に戻って、椅子に腰を下ろせば。

智「今日ぐらいは許してあげてよ、櫻井先生(笑)」

他人行儀に、"櫻井先生" なんて呼ぶ。

『言わねーよ(笑)』

だって…。

学校の外で会う蒼井さんは、生徒じゃねーもん。

二宮「あ、起きてたの。」

『あぁ、(笑)』

二宮「ちょっと俺、デートしてくるわ(笑)」

大切なダチの、大切な彼女。

…だからね(笑)

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『行ってらっしゃい(笑)』

最初から。

ニノが一年も我慢するなんて無理だって分かってたし。

きっと…。

寝たふりしてるこのおじさんもね(笑)

「行ってきます。」

事情知ってる奴が学校にいるって、多少は心強いだろうし。

何かあったら俺がフォローするよ。

『智くん。』

智「ん？」

だから…。

『俺も恋してぇ…(笑)』

智くんは、俺のフォローお願いね。

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