20話_顔が近づいて ページ23
貴方side
貴「大輝さん、そろそろ戻りましょう。
肩貸します。」
大「ありがとう。でもさすがに女性に肩貸りる程俺弱ってないよ。笑」
貴「え、大輝さん細いし白いし弱そうですよ?笑」
ドアに向かって歩きながら話してドアノブに手をかけ、開けようとした。
……開かない。
貴「………大輝さん……?」
真後ろに密着して、私の顔を真ん中にして塞ぐ腕
振り向かなくてもわかる
・
貴「(………壁ドン………)」
大「ごめん、もう少し2人でいたいなって」
ゆっくりと、大輝さんの方に体を向けた
貴「甘えてますか?」
大「……たまには。」
貴「それなら私じゃなくてもいいと思いますよ?」
そう言うと大輝さんは少しむっとした顔をして
さっきまでは手のひらだけを壁につけてたのに
今度はひじまで壁につけてさらに距離が近くなった
大「……Aちゃんじゃないと。できないの。」
貴「………/////」
こんなに近くで話されてドキドキしない訳が無い
あざとい男、工藤大輝。
顔が次第に近づいた
貴「(これって……)」
大輝さんの左手が私の頬に触れた
自然と目を閉じた。
・
・
トントントントン
颯「大輝くん…?入ってもいいすか?」
貴、大「!!!!/////」
タイミングが良いのか悪いのか、扉の向こうから聞こえるのは颯だけでなく他の3人の声も。
大「あ、ああ、い、いいよ!」
徹「めん大丈夫?捻挫?」
雄「リハもう終わったので大丈夫ですよ!」
想「Aちゃん手当てしてくれたんやな!ありがとう!」
心配して皆来たんだ
颯「……A…?」
後ろにいた颯が私の腕を軽く掴んだ。
大「…………」
大輝さんの表情が一瞬暗くなる。
徹「とりあえずめんはゆっくりでいいから楽屋戻ろ。俺らもここずっといるわけにはいかないし」
想「そうですね!」
全員大輝さんに合わせながらも廊下にでて歩き出した。
颯「A今話したい。」
耳元でささやかれる言葉
貴「……うん。」
静かに皆とは反対の方向に2人で歩いた。
颯に腕をしっかり掴まれながら。
ごめん、大輝さん。
今あなたが私達の方を向いてるのはわかる。
それでも、振り返れなかった。
263人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RUCA(プロフ) - 大輝めんラブっ子さん» ありがとうございます!こんなむずむずな場面を見て頂いてお褒め下さるとは嬉しいです! (2017年8月17日 9時) (レス) id: 2d42b425ee (このIDを非表示/違反報告)
大輝めんラブっ子 - もう読んでるだけで幸せになります!更新頑張って下さい! (2017年8月17日 8時) (レス) id: 3bb31508e6 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - RUCAさん» いやいやいやいやいや、もう幸せ以外の何物でもないです(号泣) もはや普通にファンなので、そんな言葉言ってもらえるだけで嬉しすぎて天に召されます (2017年8月11日 10時) (レス) id: e902b60d1c (このIDを非表示/違反報告)
RUCA(プロフ) - 玲奈さん» ありがたき幸せです(泣 私は秘せずをみて悶えまくってます(真顔) (2017年8月10日 18時) (レス) id: 2d42b425ee (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - ももももももももう、RUCAさんの作品、そうたいきといい、ろくめんといい、もう悶絶の嵐です (2017年8月10日 16時) (レス) id: e902b60d1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RUCA | 作成日時:2017年7月28日 21時