TRAIN探偵事務所＿2 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:14,040 hit

46話ページ6

貴方side

佑「このままで、居させてください。」

佑亮くんがこんなに一生懸命になってるのはある意味これが初めてかもしれない

・

父「…探偵の調査は、危険だろう」

佑亮くんのお父さんは静かに椅子に座った

佑「大丈夫だよ。皆がいるから怖くないし強くなれるんだよ。」

拓「……」

父「Aさん、と言ったかな」

貴「…はい。」

・

父「君達に任せよう。佑亮をよろしく頼む」

貴「あ……！ありがとうございます…！！」

佑「ありがとう、ございます………」

佑亮くんは、泣いてた

稜「…おい。よかったよ、本当に」

稜雅さんは佑亮くんの肩を叩き微笑んだ。

祐「ほんっと…佑亮よかった～～～～」

晃「またうるさなるなぁー笑」

太「そっちの方がええよ…はーほんま安心したわ…」

海「帰ろ。溜まってる依頼沢山あるんだからさ」

貴「そうだね。佑亮くん、事務所…戻ってくれるよね…？」

佑亮くんは涙でいっぱいの目をゴシゴシと拭いて、

佑「……戻ろっか！」

と言って笑った。

・

・
・
・

＿＿＿

太「佑亮ー？あ、いた。スティックパン食べてたんやな。

食べ終わったら、このまとめたやつ見てほしいねんけど…」

佑「うんいいよ！太陽ありがとうね」

・

佑亮くんの事があってから5日が経った

あの後、佑亮くんの執事だった深澤さんから手紙が来てた。

家のことは、まだしばらくお父様が受け持つらしい。

＿＿＿＿

お父様の跡継ぎは、私が養子として入り佑亮様の代役を務めさせていただきます。

どうぞご安心なさって下さい。

＿＿＿＿

らしい。

まぁきっと、佑亮くんの事も家のことも昔から見てる人だから任される事なのだろう。

拓「おい。なにぼーっとしてんだよ」

貴「いたっ。ファイルは人を叩くために作られてませんよ拓弥さん」

拓弥さんが私の頭を書類をまとめたファイルで軽く叩いた

拓「これ、片付けといて。よろしく」

返事をする暇もなく、手にファイルを置かれた

貴「……もうほんとに…私はメイドかっ…」

稜「あ……A……ちょっと、いいか

話があるんだけど、さ」

稜雅さんが神妙な顔で私を呼ぶのは珍しい

・

貴「………はい……？」