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探検は見つかったらおしまいなんだ ページ3

一桜side






埃の積もった廊下を歩き、手で作ったメガネを通して家を見る。








さーて、秘密はないかなー?








こっちか?そっちか?はたまたあっち?








一部屋ずつ中を確認してみるも誰も居らず、もしかして無人の屋敷か?と不安になる。







そうしているうちに屋敷の中は一通り見終わってしまい、次は近くにあった蔵に行くことにした。







「んー、ここも…………
!?
な、なんっすか!?」









そこも特に変わらない、男の人の暴力行為が見せられるのだと思っていた。






しかし、実際に見えたのは動物虐待だ。









「こ、この壺の中に入れられてるっすよね……。
死んでませんよーに!」








腐臭とかしたら全力で閉めて逃げよう。








そう決意しながら壺を開けると、中からは元気な狐さん(喋る)が。








「っ!やっと出れました!
何方かは存じませんがありがとうございます!」








「うわぁぁぁぁ!!!!!???
喋ったっす!!!!」








キラキラした目で私を見る狐さんから急いで離れ、蔵の扉の背後に隠れる。







「私を見て驚くのですか!?」






「普通の人は驚くっすよ!
喋る狐さんなんて初めて見るっす!」






わたわたとこの胸のドキドキが伝わらないかと試行錯誤してみるがいい方法は見つからず、濃紺の浴衣の袖がバタバタ揺れた。







「では貴方は審神者様ではない、と?」







「もちろんっすよ!さにわって誰っす?
少なくとも知り合いにはいないっすよ?」






「審神者とは職業のことですが今はその説明は省きます!
私を壺から出したことがバレたら殺されてしまいますから早く逃げてください!」







「うぇぇぇ!?
でもここからの帰り道が分からないっす!」







グイグイと私の話を聞かないで背中を押してくる狐さんに抗うことを諦めた私は蔵から出され、さっき探検した家の前を通り過ぎる。





そしてその先にあったより大きい屋敷も通り過ぎ、どでかい門の前に連れてこられた。







「いやー、他にも家があったとはオドロキっす!」







「むしろ気づかなかったことに驚いております!」






もしかしなくても馬鹿ですね、と断言された私はなんとも言えない気持ちになったが、言い返せない時点で負けたと思った。







「では、この門をくぐれば元に戻れるんすね!」







「はい!私も政府に報告に行くのでここでお別れです!
もう迷い込まないでくださいね!」

保健委員万能説→←神社の近くに森を作ったらいけないと思うんだ



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春霖(プロフ) - 2次元大好き人間!!!さん» ありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2017年8月30日 11時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
2次元大好き人間!!! - これ面白いです!!!更新頑張ってください!!! (2017年8月30日 11時) (レス) id: 6896f5a2c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:合歓木 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月28日 20時

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