市野38 ページ41
カナside
「おっ、大丈夫か？」
「落ち着いてください、太鼓鐘。
見習いさんもまだ寝ていてください」
真っ白な服を着た小、中学生くらいの少年2人が見える。
青いマント？を羽織っている太鼓鐘、というらしい少年の後ろに着ていたパーカーが綺麗にたたまれていた。
ボンヤリと靄がかかったような頭から指令を出し、手を伸ばす。
太鼓鐘が布団に戻そうとするが、それは気にせずパーカーを掴んだ。
「なんだ？これ着たいのか？」
俺の手からパーカーを奪った太鼓鐘に頷き返せば、チャックを開けて着やすいように広げてくれた。
なんだ、この子いい子かよ！！！！
ありがとう、という意味を込めて頭を下げようとしたが、何故か力が入らずそのまま床に倒れこむ。
頭上から心配そうな声がするが、それを聞く余裕はなかった。
(い、たい
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い！！！！！！！)
体から血が抜かれていくような、いや、体ごと持っていかれるような、そんな、痛み。
歯を食いしばり、体を抱えるようにして蹲る俺に駆け寄った太鼓鐘が誰かを呼んだ。
「物吉兄ちゃん！
見習いが倒れた！」
ああ、煩い。
病人の近くでは静かにって言われなかったのか？
バタバタとした振動も、俺を呼ぶ声も、何もかも、人がいるのも、全部全部
・
・
怖い。
(やっぱダメだな、じいちゃん……)
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灰雪(プロフ) - 壬卯兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！とうらぶ小説一緒に増やしましょう！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月14日 20時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
壬卯兎 - 面白いです！なんかもう、書き方から何まで凄く参考になります…これからも頑張ってください！＆私もとうらぶ書いてるので一緒にがんばりましょう！更新楽しみにしています！ (2017年12月14日 8時) (レス) id: 1ea793e7a1 (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 苺パフェさん» ありがとうございます！狭いジャンルなので初めて読むと言われると嬉しいです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
苺パフェ - 面白かったです！初めて読むタイプの作品でした。大変でしょうが、続きがめっちゃ気になるので、更新、頑張ってください！ (2017年12月12日 21時) (レス) id: 92fa33393a (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 銀色ミカンさん» 応援ありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 19時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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