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カナside
夜。
夕飯は刀剣男士たちと一緒に食べ、審神者がいないからかなんなのか、いやに楽しい宴会のようなものになった。
審神者はどうしたのかと薬研に聞けば、審神者部屋で食べているそうで、そもそも顔を見せることも少ないらしく、薬研も顔を見たのは初めてらしい。
と、いうことで現在。
綺麗に片付いた部屋の中央で政府の人と一方通話中です。
「そろそろこの本丸に送られた理由が知りたくなる頃だと思いまして」
電話に出るなりそう言った役人さん、基、山縣さんは俺の疑問を片っ端から潰していく。
「貴方の見習い期限はこちらの準備が整うまで。
そしてこちらの準備が整うのはそこの審神者の父上である政府高官の弱みを握ってから。
そして貴方にやって頂きたいのは、行方不明の刀剣男士の捜索と、こちらが本丸に突入した際に刀剣男士を守ることです」
何か質問は？と聞かれるが、質問を考える暇もなく言われているし、そもそもあったとして口に出せない。
それすらもお見通しのようで、「まあ、直ぐには分からないでしょうね」と言った彼は容赦なく電話を切った。
ので、俺はこんのすけが何処かから持ち出した黒電話の受話器を床に叩きつけた。
「なんで！？」
イラっとしたから。
もう怠いし疲れた。
そして食べ過ぎた。
胃薬を飲み、鞄の中に入れていた紙を折り折りした俺は、目覚まし時計が11時を示す頃に眠りについた。
・
・
・
が、日頃の習慣というのは恐ろしい。
自然と午前2時に起きてしまった俺は、気分転換にと夜の本丸を歩き回ることにした。
シン、と静まり返った廊下に俺の足音が間抜けに響く。
真冬の気温を正直なめてた。
政府支給の細胞が死なないコンタクトとウィッグと眼帯は常時着用で、今はそれに加えて口元まで隠れるフード付きパーカーをパジャマの上に羽織っている。
さてさて、どこへ行こうか。
じいちゃんの言っていた道場と言うところも見てみたいし、鍛刀部屋や手入れ部屋も見てみたい。
しかし、まずは台所だ。
あそこは確か、じいちゃんの作った地下倉庫があるから。
こんのすけに渡された提灯を提げ、足裏から伝わる冷たさに身を委ねる。
闇は、自然も人工も全て同じだと思いながら。
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灰雪(プロフ) - 壬卯兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！とうらぶ小説一緒に増やしましょう！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月14日 20時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
壬卯兎 - 面白いです！なんかもう、書き方から何まで凄く参考になります…これからも頑張ってください！＆私もとうらぶ書いてるので一緒にがんばりましょう！更新楽しみにしています！ (2017年12月14日 8時) (レス) id: 1ea793e7a1 (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 苺パフェさん» ありがとうございます！狭いジャンルなので初めて読むと言われると嬉しいです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
苺パフェ - 面白かったです！初めて読むタイプの作品でした。大変でしょうが、続きがめっちゃ気になるので、更新、頑張ってください！ (2017年12月12日 21時) (レス) id: 92fa33393a (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 銀色ミカンさん» 応援ありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 19時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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