にじゅうなな ページ28
篠の雪side
見事に落とし穴にはまった。
足をひねったせいで穴から自力で出ることは出来ないし、声が出ないから助けを呼ぶことも出来ない。
おまけに体調が悪くなる一方。
あれ、俺つんでない？
わりかしヤバイ状況だなー、と思いつつも、面倒くさがりで諦めの早いな性格も相まってさして危機感は覚えない。
じわりじわりと奪われていく体温に身を任せて眠りについた。
・
・
・
「……っ！、、！」
ん……？
誰かに呼ばれた？
というか頭痛い、うるさい、ガンガンする、気持ち悪い。
ぐちゃぐちゃと混ざる不快な痛みに蝕まれた意識を手放したくても誰かが起こそうとするせいで許されない。
ダルいなぁ、と思いつつ目を開けるとそこにいたのは黒髪長髪の男。
「おい！篠の雪！
生きてるか！？」
「生きてるから揺らすな……」
最年少と言われてからかわれている和泉にそう言うと、すまねえ！と謝りながら俺のことを担いだ。
……担いだ？
あっ、なんかデジャビュ。
「待ってろよ！
すぐ出してやるからな！」
「待って待って嘘だろ気持ち悪いって……ッ！！？？」
左肩に俺を乗せ、左腕で支えながら右腕だけで垂らされた縄を掴んで穴から出て行く和泉。
普段だったらうわすげーなー、と感心できるところだが今はただただ気持ち悪い。
「兼さんすごいよ！
このまま篠の雪さんをお風呂まで運んで！」
「当たり前だろ！
もう少し耐えてくれよ篠の雪！」
「いやいやいやいや下ろしてくれ頼むから！」
いい感じのところにあった首すじに肘をめり込ませ、無理やり下ろさせる。
脚が地面についた瞬間ビキリと痛みが走り倒れこむ。
はぁっ、はあ……と荒い息を繰り返せば、縄を垂らしていたらしい太郎？が心配そうに背中をさすってくれた。
「あー、悪いんだけどさ、肩かしてくれないか？
立ち上がれそうにもないが担がれたら吐く気がする」
必死で頼み込めば、彼は仕方がない、といった顔をして俺を右側から支えて立ち上がらせた。
「……冷たいですね」
「……まあ雨に濡れてるんだからこんなもんだろ」
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春霖(プロフ) - 杏梨さん» すいません！直させて頂きました！教えて頂きありがとうございます！ (2017年8月23日 18時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨(プロフ) - にじゅうきゅうわで、光忠が三津田になってますよー？ (2017年8月23日 18時) (レス) id: 478f0daf54 (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - Knightsを護る騎士でいたかった さん» 教えて頂きありがとうございます！ (2017年8月15日 16時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
Knightsを護る騎士でいたかった - 春霖さん» にじゅうななで「このまま」が「このまあま」になってますよ〜 (2017年8月15日 15時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - もやしさん» ありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2017年8月11日 15時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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