じゅうご ページ16
篠の雪side
「……ッ！」
異常なまでの息苦しさ。
裂けるような体の痛み。
起きた途端に襲われたなぞの苦しみのせいでもう一回夢の世界へさようならしそうになるのを布団を掴むことでなんとか阻止しようとするも、中々この悪夢は終わってくれない。
グッ、と手を握ると直後に腹に蹴られたような衝撃が走り、たまらず手を離すと、次いで髪の毛が掴まれるような感覚がした。
何これ、なんだこれ、目を開けようにも誰かに頭を持ち上げられていてうまく前が見えない。
暗い、汚い、これは、血？
誰の？俺の？違う人の？
視界の端に映るは紫。
生々しいくらいにはっきりと見えるその色が俺に安堵を、怒りを、不安を、恐怖を湧き起こさせる。
ダン、と背中を踏まれて肺の中に残っていた空気が澄ん全部出て行く。
なんとか空気を得ようと無理やり口をこじ開け、肺を膨らませて、
そこで
目が、覚めた。
「はっ………コホッ、、、う、ぁ……」
声にならないうめき声を上げる。
また視界が霞む。
音が遠い。
誰か、誰かいない？
落ち着けって、言ってよ。
助けてよ。
「痛い……」
そんなかすれたSOSを聞いてくれる人は誰もいない。
そう諦めながらも声に出すと、答えてくれる声がした。
「……どこが痛いの？」
ぼんやりと辺りを見回せば、青い髪をした男の子が枕元に立っていた。
あれ、この子幽霊かな？
「……君、ここの子？」
「そうだけど……？」
「そっか……そうだよな……」
よかった、幽霊じゃなかった。
……いや、まてよ？
ここの(家に取り憑いている)子という可能性が否定できない！
なんて恐ろしいんだ日本語マジック！
いや、でも足はあるな……。
幽霊だったらその時にまた考えよう。
「……」
「……」
少年は何も言わず、俺も何も言わない。
不快ではない沈黙のせいで再び眠くなってきた。
そんな俺の様子に気がついたのか、男の子は俺のそばにひざまづいて俺を覗き込むように手をついた。
「どこが痛いのか教えて」
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春霖(プロフ) - 杏梨さん» すいません！直させて頂きました！教えて頂きありがとうございます！ (2017年8月23日 18時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨(プロフ) - にじゅうきゅうわで、光忠が三津田になってますよー？ (2017年8月23日 18時) (レス) id: 478f0daf54 (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - Knightsを護る騎士でいたかった さん» 教えて頂きありがとうございます！ (2017年8月15日 16時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
Knightsを護る騎士でいたかった - 春霖さん» にじゅうななで「このまま」が「このまあま」になってますよ〜 (2017年8月15日 15時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - もやしさん» ありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2017年8月11日 15時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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