【刀剣乱舞】急募、妖精さん

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楓side




眼前に刀が迫ってきた時、あっ、これ死ぬな、と思った。







しかし、頭で考えたよりも先に体が動いたらしく、私は自然と結界を張って身を守っていた。









黒板を爪で短く引っかいたような不快な音が断続的に聞こえる。








目の前で何が起きているのかよく分からなかったけど、反抗期さんやヤンキーさんたちが止めているからきっとよくないことなのだろう。








私にとっても、布さんにとっても。








ボロボロの布に隠れているその目はチラッとしかみえなかったがとても悲しそうに歪められていた。






今死にそうなの私なのになんでだろーなー！？









「流れ弾当たったらごめんなさい！」







ズボンのポケットから取り出したマイナスドライバーを片手に二本ずつ持ち、霊力を流し込んで投げる。






ブーメランのように戻ってきたそれは、私が思った通りの位置から布さんに襲いかかり、そして全て防がれた。







「うそ！？私のマイナスドライバーが！！」









阿津賀志山の敵でさえ無傷ではなかったというのに！








ちくしょう！と悪態をつきつつ常備している金槌を手に取り殴りかかる。









大変物騒で私が悪役な絵面だがこれは正当防衛です！






大体人間ごときが神様に抗ってる時点でおかしいけれど抗えちゃってるので頑張って生きます！









「脳震盪に期待！」









そう言って振り下ろした金槌は、ただでさえボロボロな布さんの刀に当たり、破壊し…………









たなんてことはなく、私の手からすっぽ抜けて布さんの頭に直撃、意識を刈り取って戦闘は終了した。

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