さんじゅうなな ページ9
篠の雪side
自室よりも多くいる気がする鍛刀部屋の奥の方。
こじんまりと置かれたその機械の中に俺は自分の刀をいれた。
さよなら三角またきて四角、だっけ。
あれ意味わかんないんだけどなんだろうな。
そんなどうでもいいことを考えながら、俺はゆっくりと腕を持ち上げた。
目立つ赤いボタンに指を乗せ
後少し力を込めれば消えてしまうという危うい場所に立ってみる。
もう少し、後一歩で俺の望んだものに手が届くんだ、と期待に胸を膨らませ、そして指でボタンを
「何をやっているのですかッ！」
押せ、ない。
あーもう、なんで毎回タイミング悪いかなぁ俺。
宗三の次はお前か不幸兄。
和睦和睦言ってるくせして馬鹿力な江雪に取り押さえられてボタンが押せない俺は半ば強引に手を振りほどくが、機械と俺の間には江雪が立ちはだかっていて楽には死ねそうにない。
「主が貴方を呼んでいます……。
ついて来てください……」
「この状況でそれを言うって江雪だいぶ精神強いよね」
刀は機械から取り出され、右手に刀、左手に俺の右手という大荷物で歩き出す彼。
ああもう、またペースに乗せられた。
でもいっか。
主の呼び出しに答えないとまた誰か殺されそうだし。
「江雪、歩くの早い」
「……すみません」
途中、江雪の声を聞いて起きてきたのか、眠そうな顔をした青江に俺の刀は渡され、そのまま審神者部屋へと連行されたのだった。
ーーーーーー
in審神者部屋
「主、入りますよ……」
「……失礼します」
只今夜の12時だというのにこの部屋の面々は全員起きている。
見てるだけで目が痛くなりそうなこの部屋にいれるとか審神者のメンタル強すぎない？
「篠の雪！お昼ぶりね！
また会えて嬉しいわ！」
「……この本丸にいる限りはいつでも会えますけど」
え、なに、なんなの？このイケメンに囲まれてるのに俺なんかに会いたいとか大丈夫？
俺、驚愕通り越して困惑だよ？
「あら、3人も殺してくれたのは貴方だけよ？
それに躊躇いなく本体を出してくれたのも！」
いやいやいや別に殺したかったわけじゃないです、という心の声は届かない。
行きましょ、またもや手を引かれたのは並んでいるレアさん達の後ろの襖の先で、気まずいながら俺は先へと進んだ。
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灰雪(プロフ) - いーとさん» 返信遅くなり申し訳ありません！ただ今書き溜めているところなので今しばらくお待ちいただけると幸いです！ (2018年4月22日 16時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
いーと - 作者様の作品、とても大好きです。更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 15時) (レス) id: c41ce6be94 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし。(プロフ) - すごい面白かったです！笑笑戻って続きを書いていただけるのを楽しみにしてます！ (2017年10月11日 18時) (レス) id: de05c570c4 (このIDを非表示/違反報告)
無銘@しののんを推し隊(プロフ) - 退会……ですか。今まで合作をさせていただいたり作品を楽しく読ませていただいたりしていました。ありがとうございました！また会った時はよろしくお願いしますね！ (2017年9月25日 18時) (レス) id: 75d93086f0 (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - あくあっちさん» こちらの都合で退会することになってしまい申し訳ありません……。あくあっちさん、今まで色んな自作品にコメしてくれてありがとうございます。復帰した時にはまたよろしくお願いいたします！ (2017年9月23日 7時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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