ろくじゅうろく ページ41
篠の雪side
目が覚めた。
ズキリと頭が痛む。
咄嗟に頭に手を当てると、大丈夫か、と彼方此方から声がかけられる。
「え……うん、大丈夫、かな。
それより何があったか教えてくれる？
今剣と別れたところからよく思い出せないんだよね」
だれがどこにいるのか分からず不安になりながらもそう口に出すと頭に当てた手を誰かに掴まれた。
「っ！？」
びくっと震えたのが伝わったのか、犯人がすまない、と消え入りそうな声で謝罪の言葉を紡ぐ。
「いや、ごめん……。
ちょっと驚いただけだから」
何処か様子のおかしい鶴丸に対して首を傾げつつ説明を待つ。
だが、中々話し始めない鶴丸に痺れを切らし、この部屋にいるであろう他の人奴らに向けて尋ねた。
「ねえ、鶴丸が何も言ってくれないんだけどさ、俺、何かやった？」
だが、それにすら答えてくれる人はおらず、余計に俺を不安にさせる。
なんで、なんで何も言ってくれないの？
本当に何かした？
それは十分にあり得る。
まさか主を斬ったとか？
いや、そうなら直ぐに責められてる。
なら、俺が前の本丸で仲間を殺したことを知ったとか？
なんだ、どれだ、心当たりが多すぎる。
思い出したくないこと、考えたくないことがぐるぐる頭の中を回って心を刺して消えていく。
ああ、嫌だ、聞きたくない、かも。
強いて言うなら消えたい、かも。
不安は弱み。
弱みは闇。
黒い靄の好物そのもの。
ぶわりと湧き出そうになる靄を必死で隠して殺して抑えて、そうして目隠しをしていない目を開けた。
「っ、さ、篠の雪さん……
その、目が……」
「目が、なに？
そんなに怯えるってことは不思議な色でもしてるのかな？」
前よりも格段に良クリアになった視界の先には鶴丸と短刀と、そしてこの本丸のではない宗三左文字がいた。
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灰雪(プロフ) - いーとさん» 返信遅くなり申し訳ありません！ただ今書き溜めているところなので今しばらくお待ちいただけると幸いです！ (2018年4月22日 16時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
いーと - 作者様の作品、とても大好きです。更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 15時) (レス) id: c41ce6be94 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし。(プロフ) - すごい面白かったです！笑笑戻って続きを書いていただけるのを楽しみにしてます！ (2017年10月11日 18時) (レス) id: de05c570c4 (このIDを非表示/違反報告)
無銘@しののんを推し隊(プロフ) - 退会……ですか。今まで合作をさせていただいたり作品を楽しく読ませていただいたりしていました。ありがとうございました！また会った時はよろしくお願いしますね！ (2017年9月25日 18時) (レス) id: 75d93086f0 (このIDを非表示/違反報告)
春霖(プロフ) - あくあっちさん» こちらの都合で退会することになってしまい申し訳ありません……。あくあっちさん、今まで色んな自作品にコメしてくれてありがとうございます。復帰した時にはまたよろしくお願いいたします！ (2017年9月23日 7時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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