調子に乗らないでよ【悪女主】

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及川side






智香ちゃんが部活に来てから一か月!!

ほんと、いいマネージャーになってくれたよね



今日は早めに体育館に入ったけど

もう、準備してある





そういえば、智香ちゃんって意外と照れ屋さんなんだ


俺が可愛いって言ったら、顏真っ赤にしてさ!!

リンゴみたい!!




あ、それに前

一緒に帰った時も、何もないところでこけてて……


なんか妹って感じでいいよね!!


しーなちゃんは、そんな感じじゃないし

ちょっと新鮮かも!!






……アレ??



俺、最近智香ちゃんとしか喋ってない

しーなちゃんと喋ったのいつだっけ




1日前??


2日前??



いや


違う




1週間前だ

　



でもどうして??

俺、別にしーなちゃんのこと嫌いじゃないし

むしろ好き、そんな人俺、性格悪いわけでもないし避けないよ


うーん…

そうだ!!今日、話しかけてみようかな??




あ、いた!!







「しーなちゃ」

「徹先輩!!」





驚いて振り向く



その間に、しーなちゃんは奥に行ってしまった







「あぁ……ん、何??どうしたの??」

「あっ…えと…あ!!今日も部活頑張ってくださいね!!」






俺は、その時気付いた



話しかけたくても話しかけられなかったんじゃないのか





と





智香ちゃんは、俺がしーなちゃんに話しかけようとしたときに

遮っていた可能性がある



今まで、そんなこと意識したことなかったから

気付かなかったけど


今までも同じことがあったかもしれない



そうなったら、智香ちゃんはミーバー女子??




いやいや!!

決めつけるのはよくないよね!!




確信になるまで

あんまり変なことは考えないようにしておこうかな??




うん、そのほうがいいかも






「あ、あの…徹先輩大丈夫ですか??」

「ん??あ、ああ!!ごめんごめん!!今日の練習のこと考えてて!!

　うん!!頑張るね!!智香ちゃんもマネ業よろしく!!」

「はい!!」





元気に返事をする智香ちゃん



いつもなら、撫でたり、褒めたりするけど


だめだな…






一回疑っちゃうと



何もかもが偽りに見えて



そんなことやろうとは思えなくなっちゃった




　
「じゃあね??」

「え」




俺は、練習するために智香ちゃんに背を向けた






　



　



「……どうしテ」

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