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部活中


煽るために、いつもよりも選手に積極的に話しかけていた

案の定、とてもご機嫌斜めになった


あの事件があって以来、ほとんどの選手が智香ちゃんによそよそしく接している

それもあってか、私が選手の人と仲良く話していると嫌な気持ちになるみたいだけど


私はそれを無視した




それが3日間続いた

すると、我慢出来なくなったのか4日目の朝



私が水道でスポドリを作っていると、体育館で仕事をしていたはずの智香ちゃんが

怒ったように、ずんずんとこちらに向かってくる



今日は、2人とも遅めに来たから早く仕事しないといけないのに

そう心の中で思いながらも、表情に出さずに智香ちゃんを見る







「先輩…どうして、私をバレー部から仲間外れにさせるんですか」

「何のこと??智香ちゃんの勘違いじゃないのかな」

「勘違いなわけないじゃないですか!!先輩のせいで皆に話しかけても

 他人行儀な反応しかしてくれなくなったし…どうしてくれるんですか!!」

「でも、それって智香ちゃんが――――」

「うるさいっっ!!!!」






頭に血が上ったのか周りを気にせず、私に叫んできた

チャンスが来たそう思い、腕時計を見る



私は、選手が来る時間や練習を始める時間、休憩に入る時間などを

少しのずれはあるけど、ある程度は把握している



6時52分



花巻先輩が来るまで、あと2、3分

岩泉先輩が来るのに5分くらいかな…


もう少し粘ろう






「先輩が…先輩が悪いんです…」





自分に言い聞かせるように、ぶつぶつと言っている






「私がどんなに視線を送っても、無視してましたよね」

「視線…??そんなの全然気が付かなかったよ」

「嘘つかないでくださいよ!!先輩が気付かないなんておかしいです!!」

「いやいや。本当に気付かなかったって」






当然嘘、煽るため仕様がない



時計を見ると、時というのはあっという間ですでに2分が経っていた

耳をすますと、ボールのつく音と話し声が聞こえる



話し声…今が好機だ






「後、そうやってすぐ人のせいにする癖。直したほうがいいよ。仕事に戻ろっか??」







少し馬鹿にしたように笑うと

顔を真っ赤にして、彼女は叫び

ガシッっと胸倉を捕まれる






「煩い煩い!!この悪魔!!アンタなんかいなくなっちゃえばいいのよ!!」






かかった


彼女が叫んだ後に、うっすら聞こえる足音を聞いて

自分の勝利を確信した

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皐月(プロフ) - 蓮華さん» はい! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 皐月さん» 頑張ってくださいね!応援してます (2017年1月11日 18時) (レス) id: 0dcb8d2083 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます(´;ω;`) (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 皐月さん» 変換間違えかな?って思ってたので大丈夫です!間違いはよくありますから!はい!新作楽しみに待ってます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 0dcb8d2083 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 蓮華さん» すいません!前回の返信では、自信を地震と変換してしまいました…申し訳ありません! ありがとうございます!新作が出た時はよろしくお願い致します! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月 | 作成日時:2016年11月1日 17時

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