調子に乗らないでよ【悪女主】

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「迎い撃つと言っても何をするんですか」




もっともなことを聞いてきた国見君

確かに、お返しを何にするかまだ考え中なのだ





「うーん、智香ちゃんの嫌がりそうなことをちょこちょこするとか??」

「…地味ですね」





だよね


アハハッと思わず口に出す






「でも、先輩らしいです。それに、智香を煽ることができるかもしれません」

「煽る…」

「はい、そうしたらまた、今日みたいなこと起こす確率は上がります」





いや、もうほぼ100％起こそうとしてるけどね




でも、煽らせて本性を出させるって方法

確かに悪くないかも


それを、松川先輩とかに目撃させたりなんてしたら…

確実に、こっちの勝ち







「うん、いいかも。煽り作戦」

「ですね。でもどうやって煽るんですか??」






智香ちゃんの嫌そうなことを色々言ってみる





「バレー部と仲良くすること、バレー部の皆に褒めてもらったりすること

　バレー部で話してるとき、智香ちゃんを仲間はずれにすること、あとは――――」

「ちょっと待ってください」






私が、スラスラ智香ちゃんの嫌がることを挙げていると

急に、焦ったように聞いてくる





「なんでそんな、俺らのことばっかなんですか。なんか、怖いですよ」





そういえば、この人たちは

智香ちゃんに依存されていることに気付いてないんだった



そのことを説明すると、目の前の人はさらに険しい表情になる





「…」

「国見君。これは事実だからね。現実から逃れようとしないで」





国見君の反応に、思わず苦笑いしてしまう

確かに、束縛とか嫌いそうだよね






「本当にそういう人っているんですね」

「いるから、私が被害を受けてるんだよ」

「……確かにそうですね。早く解決しちゃいましょう」





解決


国見君はこれを、こういう意味で言ってるんだと思う




(先輩にもうこんなことをしないように、智香をこの部から辞めさせる)




それがなんだか嬉しくて、にやける顔を抑える

やっぱり、国見君は味方になると頼もしい

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