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Aside





体育館前の廊下を歩いていたら

及川さんの休憩の合図が聞こえた





「え!?もうそんなに経ってたの!?」






思わず口に出てしまった本音

走って体育館に向かう




中を見ると、智香ちゃんがドリンクを渡しているのが見えた






「遅れてすみません!!タオル持って来ました!!」






そう言いながら、真っ先に智香ちゃんのほうに向かう






「ご、ごめんね、タオル手伝ってもらってもいいかな」

「はい!!ドリンクのほうは丁度、配り終わりましたし!!」

「助かるよ」






私の持ってる籠の中のタオルをごっそりともっていく智香ちゃん

わ、いつもの智香ちゃんだ






「…先輩」

「あ、国見君。どうしたの」





いつもの無表情でこっちを見てくる

そして、国見君は一回持っている容器に目を移し

またこっちを見ていった







「今日作ったの、先輩って本当ですか」

「え、そうだけど……もしかして、美味しくなかった??」





黙ったままの国見君

この反応を見る限り、口に合わなかったようだ


すると、近くにいた矢巾君も話しかけてきた





「今日の椎名が作ったんだってな」

「うん、そうだよ」

「へー。本当だったんだ」





それだけ言って、矢巾君は不思議そうに容器を見ていた

それに、周りを見るとほとんどの人が

国見君や矢巾君と同じような顔をしていた




落ち込んだ私に智香ちゃんは励ましの言葉をかけてくれた






「久しぶりに作ったんですし、しょうがないですよ!!」







それは、思っているよりも大きな声で

選手全員に聞こえていた




何故か体育館が静かになり

顔を見合わせたりこそこそし始める人もいた






言った張本人は、わからないという顔をして周りを見渡す


私も未だにわからないままだ




視線の隅の人がピクリと反応するのがわかった

彼は少しずつ、私に近づいて眉を下げていった





 



「久しぶりに作ったって…どういうことだよ」

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皐月(プロフ) - 蓮華さん» はい! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 皐月さん» 頑張ってくださいね!応援してます (2017年1月11日 18時) (レス) id: 0dcb8d2083 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます(´;ω;`) (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 皐月さん» 変換間違えかな?って思ってたので大丈夫です!間違いはよくありますから!はい!新作楽しみに待ってます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 0dcb8d2083 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 蓮華さん» すいません!前回の返信では、自信を地震と変換してしまいました…申し訳ありません! ありがとうございます!新作が出た時はよろしくお願い致します! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 3b87b48c80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月 | 作成日時:2016年11月1日 17時

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