何故か《ハイキュー》の王様(影山)に成り代わりました【男主】

中学生になりました5.5 ページ12

[国見英視点]


俺と金田一は小学校からの付き合いでそれなりに仲いいと思う

でもその金田一が中学生にあがる半年前ぐらいに当然…好きな人ができたと言ってきた


相手は影山A

お互い小学校は違うのにどうやって知り合ったのだろうと思い聞いてみたら、わざわざ向こうの小学校まで行き一目だけ見て帰ってきたらしい

つまり金田一の一目惚れというわけだ


俺はまだ影山を見たことなかったし、女子力が高いとかなんだとかいう話を聞いても興味はなかった



それでも金田一が毎日のように影山のことを語り、何処に住んでるんだろう?…何が好きなんだ?…なんて言って、最終的に影山を尾行すると言い出したから本気で心配した(影山を)


結局、向こうの学校のガードが思った以上に高く尾行はすぐにバレたらしい


そんなわけでこの時点での俺はまだ、影山のことは金田一の片想い相手としか思っていなかった

あの日までは


………


……


…


それは誰も居ない古い公園で見た

普段その場所は使われておらず、雑草なんかが生い茂っていてそこで遊ぼうとするやつはいなかった


そんな場所に俺と同じくらいの黒髪のやつがボールを持って何かやっている


気になった俺は正面に回り物陰でそれを見ていた


向こうはどうやら集中しているようで下を向いたままじっとしていて、俺に気付いてないようだ

しばらくして向こうは顔をあげた



英｢!!｣


鋭い目付きと威圧感に体が震えた

向こうは俺に気付いてないのに監視されているよな視線になぜか俺はゾクゾクした


それから向こうは数回、的の空き缶にボールを当てると帰っていった

俺もその後帰った



それ以来、時々あの場所に行くけど会えず仕舞い

それから小学校を卒業して北川第一に入学し、金田一の片想い相手を見た時…あの黒髪のやつが影山だということを知った


同じ学校になれたのはうれしい

でも席が俺よりもでかい金田一が影山の後ろで、俺が金田一の後ろというのは許せない

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