法廷内 ページ18
緊張で息の詰まりそうな中、弁護人の席に静かに座った
しばらくすると彼が法廷内に現れた
傍聴席の視線が、一気に彼へと釘付けとなった
前までは、眩しいくらいに輝く金髪だった彼の頭
しかし…いま私の目の前の彼の頭は、カラスの様に黒く綺麗な黒髪で、ここにいることが似つかわしくないくらいの好青年だった
裁判前日、彼に声をかけようと面会にいくとすでにこんな姿になっていた
目を見開き彼を見つめると、少し微笑んでから喋りかけてきた
「ビックリしすぎやし…A先生、ボクん為に戦ってくれるんやろう？」
小さく私が頷いてみせると、彼は真っ直ぐ私を見つめ、凛々しい顔をしながら口をひらいた
「ほんなら…ボクも少しA先生の手助けせんとあかんから、黒に戻した…それと…まだA先生に言うてないコトもあったから、法廷で話すなぁ？」
「言ってないこと？」
「A先生…ええ人やから、負けたら可哀想なコトになるしな…」
そう呟いてから、鉄格子のある外を眺め黙り込んでしまった
入ってきた彼がチラっと傍聴席を見た
彼の視線を追ってみると、ほとんどマスコミ関係者と女性で埋め尽くされている
そして彼が傍聴席に視線を向けたコトで、少しざわつきはじめる
入ってきた裁判官が着席をして、静かに嗜めた
「静粛にねがいます…起立！！」
その声と共に、一気に空気がはりつめられた
軽く一礼をしてからみんな席へとつく
正面の法壇の上に座っているのが裁判官，その前に座っているのが裁判所書記官と呼ばれている人だ
そして裁判員制度により、通知が送られてきた90人から、辞退や裁判関係者ではないかなどの色々なアンケートにより、ふるいにまたかけられた国民6人が緊張した面持ちで並んでいる
法廷内右側に座っている私に変わり、法廷内左側に座っているのが、検察となる
簡単に整理すると…
裁判官： 事件を審理し、有罪か無罪かを決め、有罪の場合には刑などを判決する者
裁判所書記官： 法廷で行われた手続を記録化し、裁判記録を作成する者
検察官：事件を捜査し、被告人を起訴。法廷では被告人が有罪であることを立証し、どの程度の刑にするのが適当かについての意見(論告・求刑)を行う者
弁護人： 被告人の権利を守り、被告人が不当に処罰されたり、不当に重い刑に処されない ように活動する者(私)
被告人： 罪をおかしたと疑われ、検察官から公訴を提起された者(安田 章大)である
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こじゅMAMA(プロフ) - 瀬取ぐりこさん» なかなか更新せずにですみません。お返事も遅くなりました。ゆっくりと読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年1月18日 20時) (
レス) id: a147df293a (このIDを非表示/違反報告)
瀬取ぐりこ(プロフ) - お話の構成が天才すぎて、一気に読んじゃいました！ ２に行ってきます！ (2019年10月13日 15時) (レス) id: bdea2fdbd0 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - トランスさん» コメントありがとうございます。黒安田私も大好きです。更新遅くなったりしますが、更新頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2016年2月1日 18時) (レス) id: cfe8eab671 (このIDを非表示/違反報告)
トランス(プロフ) - 黒安田君好きです。カッコいいですよね。更新、楽しみにしてます。 (2016年2月1日 18時) (レス) id: fad6927b23 (このIDを非表示/違反報告)
∞ぽむりん∞ - お気になさらないで下さい！検討有難うございます！期待しています♪ (2016年1月31日 17時) (レス) id: 6e7478b2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こじゅMAMA
| 作成日時：2013年12月17日 14時
