【ヒロアカ】ブラザー☆コンプレックス (ページ9)

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それでも、こんなに自分に言い聞かせても、どんどん滲み出てくる独占欲と嫉妬心は止まることを知らない。

ただ、これを表に出せば私の学校的地位が危うい。

でもそれでも止まらなくて、どうしようもなく私がニコニコと笑みを浮かべ続けていると、不意に教室の前の扉がガラッと開いて私の大好きな人が現れた。

「Aいるか？」

「しょ、焦凍にぃ!?」

ガタ、と椅子を倒しそうになる。

駆け足気味に焦凍にぃの方に行くと、焦凍にぃはスマホの画面を見せてきた。

そこには、焦凍にぃとお母さんのLINEの個チャが映っていた。

「今日の午後、面談ができそうだって連絡が来た。俺は行くつもりだが、Aも行くか？」

「い、行く！行きたい！」

「じゃあ決まりだな」

フッと笑い、そのまま「帰り、正門で待ってる」とだけ私に残して焦凍にぃは行ってしまった。