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私は、仕事に熱が入ると止まらなくなるタイプだ。
まず川口さんとの面談で得られた情報から、次に相手がどう出てきてもいいように準備をする。
当然、私が持っているのは川口さんだけではないので、他のお客さんの対応もしたりする。
今日は面談とか出廷する予定はないので、次の裁判に備えて憲法やら法律やらを読み漁っていたら、いつの間にか午後六時を過ぎていた。
‥‥‥あれ、私ってお昼ご飯食べたっけ？
そういえば、トイレに行った記憶もない。
身体に悪いけど‥‥‥まぁいっか。
「事務局長、お先に失礼します。」
「ああ。お疲れ様。」
「お疲れさまでした」
事務局長に変えることを伝え、家路についた。
そこで、私はあの犬のことを思い出した。
そういえば、今夜全てがわかるって言ってたような‥‥‥
‥‥‥可哀想だし、何よりあの子、震えてたし。
飼おう。そして、幸せにしてあげよう。
そう決めて、マンションの部屋を開けた時。
「‥‥‥‥‥‥‥え？」
部屋の中に
「ああ、お帰り」
裸の男がいた。
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作者名：emiria | 作成日時：2020年3月22日 20時
