博多大吉/年上×焦り ページ14
大吉side
大阪の劇場で4ステージを終えて、相方と楽屋へ戻る
華｢あれ、Aちゃんじゃなかと？｣
そう言われて振り返ると、そこには僕の彼女のAちゃん……………じゃない
大｢なんか、いつもと違う｣
華｢そうやねぇ、なんか大人っぽくなったとね！前はもっと元気な感じやったけどねぇ、うん｣
Aちゃんはこっちに気づいたみたいで、近づいてくる。でも、やっぱりいつもみたいにはしゃぐ感じじゃない。
｢大吉さん！華丸さん！お疲れ様です｣
華｢Aちゃんもおつかれー。今日はもう終わりと？｣
｢いえ、あと1ステージだけあります｣
大｢…｣
なんでいつもと雰囲気が違うのか、ぼんやり考えていると、
華｢そーじゃ！Aちゃん、きっと喉乾いとろうから、先生！なんか買ったげて！｣
大｢っ！、そーね！僕も喉乾いたし、買いに行こっか｣
｢ほんとですか！ありがとうございます｣
クゥーの顔をして見送ってくれた相方に感謝して、Aちゃんと下の階の自販機に行く
大｢Aちゃんはいつものこれであっとるよね？｣
そう確認して、ココアを押そうとすると、
｢あー！えーっと！私、大吉さんと同じやつ飲みたいです！｣
大｢え、ほんとによかと？僕いつもブラックだけど｣
Aちゃん、苦いの苦手じゃなかったっけ？
｢い、いいですよ！いやー、最近苦いものの良さがわかってきて！"大人の味"ってやつですよね｣
大人の味、大人っぽくなった……
なーるほど
大｢Aちゃんも大人になったとねー｣
｢！！、はいっ！そーなんですよ、私、大人になったんです！｣
大｢…ふふっ、大人はそんな風におっきな声で喜んじゃいかんのやない？｣
｢あっ、えっと、その｣
大｢そんな背伸びせんでもよかとよ？｣
｢もしかして、ばれてます？｣
大｢まあ、だいたい分かりましたよ｣
｢むぅーーー、結構頑張ったと思うのにー｣
やっと普段のAちゃんっぽくなってきた
大｢なんでそんな大人っぽくなろうとしてたと？｣
｢だって、大吉さんの周りにいる女の人ってみんな大人の色気漂う素敵なお姉さまじゃないですか！｣
大｢はい？｣
｢だから、その人たちに負けないように大人っぽくなろうと思って…｣
そんなことせんでもええのに
大｢僕はそのまんまのAちゃんがええなぁ｣
｢そーなんですか！？わかりました！｣
大｢素直でよろしい｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ずんきの鼻筋(プロフ) - すごくほのぼの&キュンキュンできます！あと関西弁がナチュラルなのもめっちゃいいです (2021年3月4日 14時) (
レス) id: 377396f242 (このIDを非表示/違反報告)
ママレード(プロフ) - ますみさん» ありがとうございます！ (2020年3月27日 13時) (レス) id: 5dd33f7e2c (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 水田さんの妄想小説良かったです。女子ならではの妄想小説ですね。女の子の日は辛いですからね。紳士な感じとか心配してきてくれる感じも良かったです。これからも愛読させて頂きます。 (2020年3月27日 11時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
ママレード(プロフ) - ますみさん» ますみさんありがとうございます！和牛さん1番好きなので、これからも増やせていけるように頑張ります (2020年3月9日 20時) (レス) id: 5dd33f7e2c (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 私も和牛さん好きでキュンキュンしました。主人公を取り合う感じも良かったです。また和牛さんで書いて下さい。宜しくお願いします。 (2020年3月9日 13時) (レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ママレード | 作成日時：2020年2月9日 20時
