翠色の瞳の貴方へ (ページ1)

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心の渇きを癒してページ1

パクとのお出掛けをきっかけに、シャルを信じる事を決めたけど、なかなかシャルへ伝えるタイミングがなく私の気持ちを言えずにいる。

私は今日もお留守番で、そばにはコルトピとフランクリン。

「またお留守番、私もたまには参加してみたいのに」

ぶつくさと文句を垂れるが私の声は虚しく響くだけ。
思えば最初の資料館へ行った時しかきちんと参加していないな……。

「確かにさ、私のカルマは皆にとって退屈だろうけど、なんで毎回毎回お留守番なの？やっぱり私が団員じゃないから？」

彼らに出会って半年が経とうとしている。少しづつ溜まっていった不満はもう爆発寸前まできていた。
その時、先程まで黙っていたフランクリンが口を開く。

「A知らないのか？」
「何を？」
「いや、ならいい」

想定外の答えだったのか、口を噤むフランクリン。だけどそんな言い方されると気になってしまうのが人間だ。

「なに、フランクリン、何か隠してるでしょ」

じろりとフランクリンを睨むがフランクリンは視線を逸らし答えない。

「教えて」
「何もない」
「何か知ってるんでしょ」
「何も知らない」

押し問答が繰り広げられるがお互い譲らない。

「コルトピ、何か知ってる？」
「僕も知らないよ」
「そう、教えてくれないなら……」

床に落ちていたトランプを広い、私の首へ押し当てる。

「おいおいA……」

勿論死ぬつもりなんてない、ただの脅し文句だ。……第一恐らくこれじゃ死ねないと思う。
でも、何かを隠している二人に対抗する手はもうこれしかない。

「教えてくれないなら、切るよ」
「分かった分かった、話すからトランプを貸せ」

フランクリンがそう言いながらこちらへ歩いてくるけど、私は手を動かさず間合いを取る。

「話すのが先。聞いたらトランプは捨てる」
「分かった、話す。……シャルが団長に頼んだんだよ」

フランクリンから話された真相に、私は自らを恥じるしかなかった。