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秘めた心 ページ1

「A、どう?」
「出てきたよ、文字」

あれから皆と話した結果、皆が私の体調を考慮してくれて、巻物に(オーラ)を送るのも皆の(オーラ)を増やすのも週に一回どちらかという決まりになった。

巻物の文字は“無から”まで現れ、さらに今日“生”が現れた。相変わらずこの巻物は膨大な量の(オーラ)を消費する。

「“無から生”、か。……続きが気になるけどAはしっかり休んでね」
「ありがと、シャル。お言葉に甘えてちょっと休むね……」

そう伝えベッドに潜るとシャルはこれでもかと言うぐらい布団を掛けてくれる。

「シャル、掛けすぎだよ」
「これぐらいしないと朝晩冷えるからね」
「生まれたての赤ちゃんじゃないんだから……」
「はは、それいいね。子守唄でも歌おうか?」

そう軽口を叩きながら布団を整えてくれ部屋を出て行った。

シャルに告白紛いのことを言われたけど、そのことには触れず早三週間ほど。
仲間より大切な存在を作ってしまったら……その存在を無くしたとき私は一体どうなるのだろうか。仲間ですらもう失いたくないのに。
そう思うと怖くて、シャルへの気持ちに蓋をする。気付かないふりをして、認めない。

――――ふと、あの老夫婦の仲睦まじく歩く姿が脳内を駆け巡った。
私だってあんな風に手を繋いで歩ける人に出会いたかったよ。出来るなら同じ速度で生きていける人と。


その後奥さんも、旦那さんの跡を追って亡くなったと知った。私もそんな風に跡を追えるのかな。死を選ぶ勇気が持てるだろうか。……出来なかった時のことが怖くて仕方ない。

以前クロロさんは「死を恐れた事はない」と笑っていたけど、どうすればそう思えるのか。

ずっと一人で生きることも、自ら死を選ぶことも、どちらも怖くて堪らない。
“誰かのそばで死のう”そう決めていたのに、いざそばに居てくれる仲間が出来ると今度は「死にたくない」なんて思っている。意志の弱い自分に嫌気が差す。

どうして私だけ死ねないのか。
どうして皆には寿命があるのか。
そんなことを考えながら深い眠りへと落ちていった。

.

無償の愛→



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作者名:咲月 | 作成日時:2020年1月8日 0時

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