＊文スト＊『彼等の甘い誘惑受けてみませんか？』

＊江戸川乱歩＊『西洋菓子』ゆきポンさんリク ページ6

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「たっだいまー！A、一緒に西洋菓子(ｹｰｷ)食べよー！」




難事件を解決し、探偵社に帰って来た乱歩さんが私に抱き付いた。



「お帰りなさい、乱歩さん。はい、良いですよ〜食べましょう。一寸待ってて下さいね。紅茶入れて来ます」




「うん、待ってるね！」





ﾄﾌﾟﾄﾌﾟと紅茶を入れて彼の処へ持って行き、其の前へ紅茶を差し出す。




「Aはこっち！」




真向かいの席に座ろうとしたら、乱歩さんが自らの隣をぼふぼふ、と叩く。



「はい、あーん」




「ん、美味しいです！」




「でしょー？」



「乱歩さんも、此れ美味しいですよ！」



「どれどれ〜！…あーん」



口を開けて待っている乱歩さんに西洋菓子をあーん、と食べさせる。
二人とも違う西洋菓子なので食べ合いっこする。


「如何ですか？」



「ん〜！美味しい！」


其の後もばくばくと食べる乱歩さんの口元にクリームが付いているのに気付き、指で取り勿体無いのでぺろり、と舐める。すると、何故か顔を真っ赤にする乱歩さん。



「ふふ、クリーム付いてましたよ。」



「Aだって、其処に付いてるよ！」



「え、何処ですか？」



ペタペタと口元を触るが何処か分からない…。




「あーもー、違う！此処」




顔を近付けぺろ、と舐められる。
ボンｯと効果音が似合いそうな程、顔から湯気が上がった。



「取れたよー！ん〜、美味しっ」



「あ、有難う御座います…」




「A、顔赤いよー？如何したの？」




「な、何でも無いですよ、乱歩さんこそ顔赤いですよ？熱でも在るんですか？」





「ね、熱何てない！」









(お、お互い分かってないっ！)

(ふふ、兄様もナオミと♥)

(何か、大変だねぇ…色々と)




: end

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