＊文スト＊『彼等の甘い誘惑受けてみませんか？』

＊中原中也＊『不安と期待と。』夏姫さんリク ページ36

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なあ、A。俺が好きだ、なんて事云ったら手前はどんな反応すンだろうな。








顔を真っ赤にさせて私も好きです、なんて云って呉れるか？







それとも、今御前の隣に居るいけ好かない青鯖が好きなんて云うのか？









「…前者の方だと嬉しいンだがなァ」






「中也、一人で何を云っておるのじゃ、何か悩み事かえ？」









一人ﾎﾟﾂﾘ、と呟くと姐さんに聞かれていたようで。そう聞かれ、俺は思い切ってAへの思いを打ち明けてみた。









...









「そうだろうとは思っていたんじゃが、やはりか。…御主は、どうしいのかえ？此の侭だと太宰めに取られてしまうぞ。何事も遣らねば何も始まらぬ。己から行動を起こすべきじゃ。」






「遣らなきゃ始まらねぇ…か。そうだよな。有難う姐さん」









Aに話があるから仕事終わり次第、川津公園前に来てくれねぇかと誘った。先程、電子手紙で『8時ちょっと過ぎに着きます』ときた。









「ハァーーー…//」








覚悟を決めて来たとは謂え、やっぱりいざ、となると緊張はしちまうもンだ。









「中也さん、御待たせして済みません！…それで、お話って何でしょうか？」









そんなこんな考えている内にAは来た。
不安、期待、緊張、…色んな気持ちを落ち着かせる為、一度深呼吸をする。







「嗚呼、話ってのは…」









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