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*江戸川乱歩*『振り向いて』むあさんリク ページ33

*






「らーんぽさん!」





「食べてる時に抱き着かないでよ、落ちちゃうでしょ」







先程から、御菓子を食べている乱歩さんに抱き着く。彼は、驚きはしないものの、落としそうになった御菓子を慌ててキャッチし、プンスカと怒る。







「……分かりました、乱歩さんは御菓子を食べるのに忙しそうですから太宰さんに構って貰います!(ムス」







ムスッ、としてそう云っても彼は一向に此方を向かない。どうにかして振り向いて欲しくて太宰さんの元へ行く。









「太宰さーん、ポッキーゲームしません?」






「Aちゃんから誘いが掛かるとは珍しいねェ。いいよ、しようか!」








私がポッキーの端をくわえて太宰さんが逆をくわえる。サクサクと食べ進めて行き、太宰さんとの距離が近くなっていく。其れでも来てくれない乱歩さん。







「(…乱歩さんにとって私はどうでもいいって事?)」









「……っ」






唇と唇がもう少しで触れ合う、そんなすれすれな距離だった処で後ろから腕を引かれる。
腕を引いたのは、他でもない私の恋人。彼の後ろ姿岳で表情は見えない。




「……!!」




連れてこられたのは社長室。社長は今、出掛けており誰もいない。つまり邪魔が入ることはない場所。そんな社長室の壁に押し付けられる。




「…太宰とポッキーゲームするなんて何考えてるの?」




押さえ付けられている手首がギュウ、と握り締められる。痛さに生理的な涙が零れる。





貴方に構って貰いたかったから、なんて彼にはお見通しな事。




「Aは僕のでしょ?何、他の奴とポッキーゲームなんてしてるの?」




「…僕に構って欲しいなら、一緒に御菓子食べたらいいでしょ。あげないなんていってないんだからさ」



乱歩さんはポケットから飴を取り出し、口に放り込む。そしてそのまま、私に口付けた。口内に甘い飴の味が広がっていく。




「…甘い。Aと食べた方が何倍も美味しいンだから、他の奴に構わないでよ」









end




終わり方がイマイチ…。というか何かにつけて太宰さんが登場する。

*エドガー・アラン・ポオ*『理想の世界』のんたんさんリク→←*中島敦*『僕の恋人』さーやさんリク



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 恋愛 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ann✩ - 江戸川乱歩君のドSを見てみたいです!いつでもいいです!!面白かったです! (2022年8月12日 18時) (レス) id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
★ayaka★(プロフ) - おもしろかったです。続き待ってます (2020年1月15日 23時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 渋い素敵なおじ様!!広津さん!!のリクで、同僚で初恋の人に想いを告げる甘いお話をお願いします!!お返事はいつでも構いません!! (2018年12月2日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - ポオVS乱歩と福沢VS乱歩の奪い愛が読みたいですw (2018年7月28日 22時) (レス) id: 2acc65c160 (このIDを非表示/違反報告)
(forget-me-not) - 芥川さんに愛されたいです (2018年7月4日 21時) (レス) id: 4896fcd358 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*初夏sora* | 作成日時:2016年12月26日 19時

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