＊文スト＊『彼等の甘い誘惑受けてみませんか？』

＊森鴎外＊『御休み』 ページ17

*






「…はぁ…」





机の上で溜息を溢し乍ら、顔に掛かった前髪を片手で掻き上げる鴎外さん。







「溜息何か着いて如何したの…？」




「最近、報告書等の書類の整理が大変でねぇ…中々終わらないのだよ」




「今日はもう休んだ方が善いわ…あまり無理をすると身体に悪いから」







もう随分も前から書類整理をしている彼。只でさえポートマフィアの長として忙しいのに家に帰って迄此れだととても心配だ。






「それがねぇ、休みたいのだけれど期限が明日迄の物も幾つか在って…其れが終わったら寝るとするよ。Aは先に寝ていて良い。君の方こそ朝から大変だろう？」






「まぁ、色々有りますしね…では、御休みなさい」







先に寝室に行こうとするとふわり、と後ろから抱き締められる。







「住まない…少し岳、充電させてくれるかい…？」






「…えぇ」









鴎外さんの方に向き直しぎゅ、と抱き締める。暫くして彼が私を少し離し唇をなぞって、優しく口付けた。









「有難う、御休み…A」









:end

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