＊文スト＊『彼等の甘い誘惑受けてみませんか？』

＊中原中也＊『お年玉』 ページ16

*





「ね、ちゅーや！お年玉ちょーだい！」




只今、私の上司であり年上の恋人である中原中也にお年玉ねだっている。




「あぁ"？何で、手前に金遣らなきゃなンねぇんだ？此方の"お年玉"なら呉れてやるがなぁ？」




手をグーにして拳を握り今にも別の意味でお年玉を落とされそうだった。




「そ、其方は結構です…。お年玉くーだーさーいー」



「仕事しろ！仕事を！」



「お年玉呉れたらしてあげます」



「あ"ぁ"？」



「し、します…させて頂きます…其の代わり仕事終えたらお年玉下さい！」



「もう何でも良いから仕事しろ！」






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.







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「ちゅーや！終わったよー！って事でお年玉下さい…！」




数時間後、机にどっさり在った報告書等を片付けて中也の元へ向かい話し掛ける。




すると、徐に溜息を付くとｶﾞﾀｯ、と立ち上がり腕を引っ張られたと思うと口付けをされ、抱き締められた。



「…此れで良いだろ」









(接吻で済ます…何て狡い…)

(足りねぇならまだしてやるが？)

(そう云う意味じゃない！)




:end

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