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秋には京都、冬には兵庫。
大毅が暇すぎて可哀想やったから笑、
望の部活のオフの休日を見つけては、
とにかくいろんなところに家族で行きました。
基本、美味しいものを食べに。
何事もフォークでちっちゃく潰すのは面倒でしたが笑、
自分で食べられない王様大毅くんのためなら…と、
おかんは、仕方なしに頑張ってあげました。笑
そして、たまには暇人2人でデートも。笑
特に、京セラ。
とにかく、野球観戦には散々行かされました。
そのおかげで、サッカー派だった私も、
運動音痴でインドア星人の旦那も、
いろんな選手の名前を言えるようになったくらい。
無駄に大毅が教えてくるんですもん。
無視したら怒るし。笑
野球選手もなかなか忘れませんでした。
一瞬桐山先生を忘れて、半泣きになってた先生を、
爆笑したりしてたくせに。笑
気が抜けないからこそ、
積極的に大毅が好きなことに付き合い、
いろんなことを忘れて行くからこそ、
新しいものを見せに行きました。
楽しかったです。
家族の中では1、2を争うくらい、私が楽しんでいました。
「……おかんっ、おかんっ、…」
そして年が明けて、2月の半ば。
「……ん、なに、？」
期末テスト期間中だった我が家のでっかいのに、
揺さぶり起こされたのは、
深夜の1時を回った頃でした。
「だいきのっ、呼吸、おかしいっ、」
「…えっ、？」
望は、なんとなく嫌な予感がしたから、と言いました。
テスト勉強中に、なんとなく嫌な予感が止まんくて、
水を飲んで紛らわそうとしたけど、
やっぱり止まらんくて。
その気持ちのまま、部屋に入ってみたら、
大毅が、ほとんど呼吸をしてなかったそうです。
手をかざすと弱く、ほんとに弱く当たる息。
何をしたらいいのかわからなくて、
とりあえず大毅を保健体育で習った気道確保の体制にし、
すぐさま、119に電話をしてから、
隣の部屋にいる私たちを呼んでくれたと言います。
「……のんちゃんっ、ありがとうねっ、？
ほんっまに、ありがとう、ありがとうっ。」
大毅と付き添いの旦那を乗せた救急車が行くと、
力が抜けたようにへたり込んだ、望。
思わず抱きしめました。
そして、その頑張りをおもいっきり褒めました。
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のん(プロフ) - この作品大好きです。素敵な作品をありがとうございます。表現素晴らしいです。涙が止まりません。一瞬でファンになりました。 (2020年7月25日 2時) (
レス) id: 56343318d5 (このIDを非表示/違反報告)
ごま - 声出して泣くくらい本当に号泣です。素敵な作品に出会えてよかったです!ありがとうございます。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: d07563048d (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - 初めまして！久々に小説で号泣しました。友人に勧めたくなるくらい素晴らしいお話に出逢いました。ありがとうございました。 (2020年5月6日 17時) (レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - はじめまして、知り合いに勧められて一気に読みました。途中から涙が止まらなくて、親には心配されました笑多分何回もまた読みに来ると思います、最高の作品でした。作者さんの他の作品も読んでみますね。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: f84ebdac68 (このIDを非表示/違反報告)
たぁ(プロフ) - こんにちは。もう一度読みたくなってきちゃいました笑 ほんとにこの作品素晴らしいです>_< 何度涙を流したことか…最高の作品をありがとうございます。 (2020年5月4日 17時) (レス) id: 4b1a527b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2017年1月4日 18時
