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「また、買ってきてほしいもんあったら言うてな？」
「うん、ありがとう。」
4月、桜の満開はあっという間に過ぎ、
世間はそろそろ新生活に慣れ始めたころ、
「じゃあ、いってきます。」
「いってらっしゃい、気をつけてね？」
違いすぎた環境と動かない身体に慣れるのが難しく、
大毅は、高熱を出してしまっていました。
「だいき、大丈夫かなぁ、」
病気になって、初めてひいた風邪に、
かなり心配していた、望。
ちょくちょく、
兄の部屋に遊びにいってるのを、よく見かけました。
「まぁ、面白そうな漫画でも買ってきたってよ。笑」
「うん。 あ、でもだいき漫画持てるかなぁ、」
「スタンド買ったから大丈夫。
ジャンプでもコロコロコミックでも大丈夫やで？」
そしたら、わかった、って強く頷いて。
2つ違いって喧嘩が多いって聞くけど、
ほんまにこの兄弟は仲良しでしたね。
昔っから、この時も、そして今も。笑
「…だいきー、大丈夫ー？」
旦那と望がそれぞれ仕事と学校に行けば、
私はずっと大毅の部屋に入り浸ってました。
「あっつ、これほんまに解熱剤効いてんの？」
前髪をよけて、手のひらを、少し汗ばむおでこに。
桐山先生のところには、発熱した初日に連れていって、
診察を受け、たくさん解熱剤をもらいました。
その薬を決められた回数きちんと飲ませて、確か3日。
なのに熱は39度を超えたまま、
全く下がっていませんでした。
「…どうしよっ、」
目の前には、はぁはぁ、と熱い息を吐き、
しんどすぎて、寝ることもできない、大毅。
そんな大毅に私ができるのは、手を握りながら、
そっと、その胸をトントン叩いてあげるだけ。
無力だな、って思いました。
変わってやりたい、と思いました。
「…ん？ どうした？」
そんな叶わない思いにその日も呆れながら、
ずっと隣に付き添っていると、
大毅が、なぜか私の方に顔を向けるように、
首をよじり始めました。
身体の向きを変えたいのかな。
そう思い私は、その熱い身体を仰向けから横向きに。
ですが、そうしてもなぜかもぞもぞと、
納得のいってない様子で。
とにかく心配で、ただ背中をさすっていると、
その顔色が、青白くなり始めているのに気がつきました。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
