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「それは…ちょっと違うかもしれへん。」
考えに考えた結果、やはりそんな答えが出ました。
だって私には手すりはいりませんでしたし、
段差なんて余裕で飛び越えられましたから。
「やろ？ まだ2月5日までちゃんと時間あるから、
じっくり考えたらいいよ？」
ですが、それと同時に、
私の中では、ちゃんと欲しいものも見つかっていました。
「じゃあ、家族みんなが暮らしやすい家が欲しい。」
みんなが落ち着けない家なんて、家じゃないもん。
その言葉に、旦那はもともと大きな目を、
さらにまん丸にしました。
「やっぱ、お前すごいな。」
「え？ なにが？笑」
「だからそのっ…いや、なんでもない。」
珍しく顔を赤くして。
なんでそんな反応をしたんでしょうね。
「だから足の不自由なだいきが暮らしやすくなるために、
手すりが欲しい、段差はいらない。
背の大っきいのんちゃんが暮らしやすくなるために、
天井の低い柱は取り除いてほしい。」
「うん、わかった。 じゃあ、それで決定な？」
「約束！ あ、淳太くん、指切りするー？笑」
「いらんわ、やめろ！ 指切りせーへん！
おい、35歳！ そろそろイタいぞ！？」
「やめてー！ まだ34やからー！」
大丈夫や、金はある。
なんともゲスい中間家家訓のもと、
改造工事はその年の春休み中にすることが決まりました。
それまでは内緒にしておこう、と、
旦那と2人で計画を立てて。
みんなにとって最高のプレゼントになるに違いない！
そう思ってワクワクしてた頃、
また、ちょっとした出来事が起こりました。
3学期の最後、つまり、終業式の日。
…ピーンポーン
その日もいつもと変わらず、
私は家の掃除をしていました。
元気よく鳴ったインターホンには、
当然のように掃除機を置き、玄関まで駆けつけて。
「はーい…」
こんな朝早くから宅配便かな。
そんな気持ちでいつものようにドアを開けたのですが、
「……だいき？」
先にいたのは、
その日も元気よく家を出て行ったはずの大毅の姿。
なぜか、制服中泥だらけ。
「…なに？ どうした？」
よく顔を見ると、
目からは今にも溢れそうな涙に、
ほっぺには赤く血が滲んでいました。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
