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19. ページ19

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「失礼しまーす。」









帰りは、リハビリ後で帰宅ラッシュとかぶり始めるから、

病院まで車で迎えに行っていました。





いつもは車で待っているのですが、

その日は早く着いたから、病院の中まで入ってしまって。





半年ぶりのリハビリ室でした。





ですが、広い上に勝手がわからなくて早くも迷子。









「おかんー! 何してんのー!」









すると、どこから聞こえた、大毅の声。





声がするということは、向こうには私が見えてるはず。





こっちこっちー、という声を頼りに、

ずっと辺りをキョロキョロしていると、









「あ、そこ?笑」









入り口とリハビリ室の間にある自販機の前で、

ベンチに座りジュースを飲んでるのを発見しました。









「お疲れさん。 あれ、お友達?」









その隣には、片足にごっつい器具をつけた、

同じ歳ぐらい、やけどめっちゃ明るい髪色の男の子。









「せやねん!おじいちゃんおばあちゃんばっかの中から、
やっと同い年のリハビリ仲間見っけてん!」









チャラい外見には似合わない、いちごみるく、

とひらがなで書かれたパックジュースをもつ少年は、

ベンチに座ったままではありましたが、

意外にも、やたら深々と頭を下げてくれました。笑









「…かみやまです。」









初めはかなり人見知られてましたね。

目も合わせないまま、名前だけしか言ってくれなくて。





だってやたら若いから、

ヤンママかと思って怖かってんもーん。





あとあと本人に聞くと、そう言われました。









「神ちゃんはな、事故で足の骨折れてもうてんて。
それで、リハビリしてんの。」









飲みほしたカフェオレのパックを苦労しながらも畳んで、

ほい、とゴミ箱に投げ込む、大毅。





骨折かぁ。





そう聞いて、ちょっと複雑な気持ちになりました。





片方は、復帰のためのリハビリで、

もう片方は、悪化防止のためのリハビリ。





神ちゃんは、これが終われば治ったことになるけど、

大毅は、これが終われば、

治る見込みがなくなったことになるのだから。





そんな偏見で初めはこの2人が友達でいていいのか、

とても悩みました。





仲を引き裂いた方が、

後々大毅が苦しまなくて済むのではないか、と。





ですが今では、本当に友達でよかった、と思ってます。





その関係は、

私もそんな存在ほしかったな、なんて羨むほど。





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- 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか? どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ;_; もう涙止まりません! 更新頑張ってください! (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして!Twitter絡ませていただきます! (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉都香 x他1人 | 作成日時:2016年12月27日 20時

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