ドリームアゲインアゲイン(黒)2 (ページ8)

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試合で… ページ8

岩｢A、今日はありがとな！
…で、また…ぷっ！｣

｢いえ、別に役に立たなかったですし…
って、何笑ってるんですか！？
ひーくん！｣

岩｢ごめん、ごめん！
また、同じことするとは
思わなくてさー、Aが。｣

｢…い、いや、だって！
というか、すみません。｣

…そう、無事に試合が終わって
また朝同様家まで送るという
ひーくんと歩きながら話しているんだけど、

前同様、ひーくんのファンの方に
注意してしまったという……

私としたことが、つい…

と、私が下を向いて反省していると、

岩｢いやいや、謝るのは
俺の方だし、ごめんな！
俺があの時もだったけど、
注意するべきだったんだけどさ。｣

｢あ、全然！
私こそ差し出がましいまね
しちゃったし、結局
ひーくんにフォローしてもらうという、｣

…そうそう、結局、
火に油を注いでしまったというか、

岩｢…やっぱ、良かったわ。
今日のマネージャー、
Aに頼んでさ。｣

｢…え？今の私の話聞いてました？｣

…どこら辺でそう思ったんだ？

岩｢聞いてたっつーの。
…あんなこと言ってくれるの
Aぐらいかなって思うからさ。
だから、ありがとな、ほんと。｣

ひーくんはそう言って
私の頭の上にポンと手を置いた。

｢…あ、そ、そうですか？｣

岩｢…うん。
まぁ、もうちょっと
人見知りなこととか
直したら尚良しだな。｣

｢…い、いや、ほっといて下さいよ！｣

岩｢…はははっ！
今日、ずっと挙動不審だったから
面白くってさ！｣

そう言ってまた笑っている
ひーくん。

ば、ばかにされている！

…翔太くんもだけど、
何となくひーくんも
蓮に似てる気がするなー。

……って、私はなんでも
蓮に寄せるのはやめよう、うん。

そう思っていたら、
いつの間にか私の家の前に着いていて
部屋の前まで送るという
ひーくんにさすがにそこまでは
と言い家の前で別れた。

ひーくんはまたほんと今日は
ありがとな！と爽やかに言って
帰って行った。

…相変わらず、爽やかだし、
スマートだな。

ひーくんってそういや、
彼女とかいないのかな？
モテそうだけど。

私はそう思いながらも
今日のマネージャーの任務が無事
終わったことに安心して
すぐ眠りに着いていた。