ドリームアゲインアゲイン(黒)2 (ページ38)

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不穏ページ38

…はぁー。

あれから、数日経ったけど、
まだ蓮に謝れずじまいだな。

ラウにも心配されてるし、
早くめめに謝った方がいいよ！っても
言われてるんだけど…

なんか、タイミングがなー。

……蓮も私のこと避けてるような
気もするし。

…いや、明日、花那達も
旅行から帰って来るし、
今日は絶対に謝んないと！

私はそう思って、お昼を食べに行こうと
してると…

｢…ん？あ、どうしたの？新川さん。｣

新｢…あ、A先輩。
この方、さやちゃんのお姉様みたいで、｣

｢…さやちゃんの？｣

ふと前を見ると、少ししどろもどろに
なりながら、
お姉様を案内しようとしてる
新川さん。

…懐かしいな。
私も最初はあんな感じだった。

新川さんは最近、入ってきた
新しい小児科の看護師さんで、

ｺｿｯ

｢…新川さん。いいよ。
私、ご案内しとくから、
お昼行ってきて。｣

新｢…え、でも、｣

｢私、今、ダイエット中だから
そんなに食べなくてもいいし。
ね、お昼食べて力つけないと
午後からもたないよ！｣

そうそう！
私もよく新人の頃、先輩から
言われてたし。
最近、新川さん疲れてる感じ
するしなー。

私はそう思って耳元で
新川さんにこっそり言うと、

新｢…あ、ありがとうございます！｣

｢うん！
…あ、私がご案内しますよ！
こちらです！｣

私はそう言って
お姉様を案内しようと、
小児科の方へと歩いて行く。

？｢…はい。ありがとうございます。｣

…ん？でも、さやちゃんに
お姉さんなんていたっけな？

まぁ、いっか。

新｢…A先輩って優しいよなー。｣

師｢ん？新川さん？
こんなとこでどうしたの？｣

新｢あ、師長！
いや、さやちゃんのお姉様が
お見舞いに来たみたいだから
ご案内しようとしたら
A先輩が私が案内しとくから
お昼行っていいよ！って言ってくれて、｣

師｢そうだったのね。
Aさんもなんか先輩っぽく
なってきて…
って、さやちゃんのお姉様？｣

新｢…あ、は、はい。｣

師｢…さやちゃんにお姉さんなんて
いないはずだけど、｣

新｢…え！？でも、確かにそう言って、｣

師｢…なんか嫌な予感がするわね。
えっと、担当医は…目黒先生だ！
と、ラウールくんが担当看護師！
新川さん！急いで2人に
さやちゃんにお姉さん本当に
いるか確かめてきて！｣

新｢あ、は、はい！｣