聞いてる？ ページ37
目｢……はぁー。｣
？｢…珍しいね、目黒。
こんなとこいるなんて。｣
目｢…あ、舘さん。
舘さんこそ。｣
舘｢俺はいつも来てんだよね。
ここ。屋上っていいよね、なんか。｣
目｢…そうなんすか。｣
舘｢…でさ、翔太から
目黒がここにいるみたいって聞いたし。｣
目｢…もしかして、なんか
聞きました？しょっぴーから。｣
舘｢まぁ、そうだね。
目黒も普段、相談してる
阿部は今、いないし、
…康二には話しにくいだろうから
話聞いてやってくれとか言ってて。｣
目｢…あぁ。そうだったんすか。｣
舘｢そうそう。
…で、話聞いて分かったけど
目黒ってAのこと
大好きなんだね、ははっ！｣
目｢……いや、何、笑ってんすか。｣
舘｢ごめん、ごめん。ついさ。
…でも、本当のことでしょ？｣
目｢……そうっすね。｣
舘｢だよね。
だったらさ、Aにそのまま
照とトレーニングするなんて
俺は嫌だとか言ったら良かったのに。｣
目｢……言いたかったんすけど、
A、なんかダイエットの為とか
言って気合い入ってたし、
…まぁ、嘘かもっすけど。｣
舘｢そうなんだ。
それで、なんで、嘘かもって思うの？｣
目｢…え、いや、
だって、ダイエットとかしなくても
別に、あいつ、｣
舘｢それはさ、目黒の考えでしょ。
女の子なんだから常に体型のこととかは
気にしてるでしょ。｣
目｢…まぁ。｣
舘｢それで、嘘とか疑うって
目黒はAのこと信用してないん
じゃない？｣
目｢…………そうかもです。｣
舘｢ま、Aに1度彼氏いるとか
嘘つかれてるから疑う気持ちも
分かるけど、もう彼女なんだから
もう少し信用した方がいいよ。｣
目｢……はい。｣
舘｢はははっ！｣
目｢……いや、何、また笑って、｣
舘｢い、いやー、目黒も
分かりやすいんだなーって思ってさ。
普段はクールなのにねー。｣
目｢…舘さん、俺の話聞きに
来てくれたんじゃなかったんすか？｣
舘｢聞いてる、聞いてる。
まぁ、分かってると思うけど、
早く謝んなよ。Aに。
…じゃないと、照に本当に
とられるかもよー。
じゃあね、また。｣
目｢…俺のこと面白がってません？
……はい。
え！？ちょ、ちょっと！舘さん！？
……相変わらず、不思議な人だわー。｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年8月9日 22時
