ドリームアゲインアゲイン(黒)2 (ページ34)

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頼れるページ34

｢……え！？蓮とひーくんが
喧嘩ですか！？｣

渡｢そうそう。
昨日、康二の店でさ。｣

病院を歩いてたら、
翔太くんにばったり会って
A、今、ちょっといい？って
真面目な顔で言われたので
何かと思ったら、

…喧嘩って。

渡｢…目黒がさ、なんでAが
公園で泣いてたんだって照に聞いたら
理由は知らないけどって、
で、目黒にAにトレーニング
やめろって言っただろって反対に
照が聞いて、目黒がそうですって
言ったら、照がそこまで彼女の
やることに制限するなって、
…それで、｣

｢…それで？｣

渡｢…いや、なんでもない。｣

｢…そうですか。｣

…ほんと、最悪。

私、2人の仲を悪くさせてしまったって
ことだよね。

渡｢…まぁ、多分、康二は
お前に色々と気遣って言わないだろうから
俺から一応そういうことがあったって
ことで言っとくな。｣

｢…あ、そうですよね。
ありがとうございます。翔太くん。｣

…そうだよね。
お兄ちゃんも嫌になっただろうし。私のこと。

私がそう思って、落ち込んでいると、

渡｢…気にすんなって言いたいけど。
ごめん。やっぱ、俺が言わなければ良かったよな。｣

｢…あ、全然全然！
言って下さってありがとうございました！
翔太くん。｣

…うん。
何も知らないのは嫌だしな。

渡｢…そっか。
まぁ、今、いつもなら
頼ってるであろう花那もいないし、
康二にも何となく話しにくいだろうからさ、
何かあったら俺を頼ってくれていいからさ。｣

翔太くんはそう言って
笑って私の頭の上に
ポンと手を置いた。

…相変わらず、優しいんだな。翔太くんは。

｢…ありがとうございます。｣

渡｢全然。
まぁ、元気出せ。じゃあな。｣

｢…はい。お疲れ様です。｣

翔太くんはそう言うと
爽やかに手を振って去っていた。

…うん。
でも、翔太くんに頼るのは
申し訳ないし、
1人で何とか頑張ろう。

ほんと、いつも頼りっきりだよな。
花那とお兄ちゃんに。

…そういえば、蓮にも
俺を頼れって、、

でも、あんなに怒らせてしまったし、
今はそう思ってないよね。

…よし、まずはひーくんに
謝って、それから、
……蓮に謝ってっと、

私はまた頭の中でグルグルと
考えていた。