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｢…ってわけなんですよね。｣
岩｢……あ、まぁ、分かったけどさ。
A、ちょっとツッコみたいところが
あるというかさ、｣
｢はい？｣
岩｢…別に、筋肉つけたからって
目黒が身体のこと心配しなくなるとかも
ないと思うしさ、｣
｢え、そうですかね？｣
岩｢…うん。
でさ、別に目黒も彼女と
アクティブなことしようとか
思ってないんじゃね？
サッカーとかデートでやんねぇだろ。｣
｢え！？
でも、サッカーじゃなくても
ボウリングとかバッテングセンターとか
行けたらいいなと思ってですね。｣
…そうそう。
今のままで全然、出来るとは思うんだけど。
絶対に心配されそうだしなー。
岩｢……うん、まぁ、確かに
そこら辺は行くかもだけど。
で、なんで筋肉つけるってなんの？｣
｢あ、それはですね、
ここ最近、私なりに体力上げるには
どうすればいいか考えてて、
やっぱり、体力=筋肉かなって！｣
うん、絶対そうだよね！
岩｢……うん。なんかズレてるような
気すっけど、とりあえず、｣
｢そうですかね？
はい？｣
岩｢俺、休みの日とか
早上がりの時とかあそこ、
俺のマンションとAのマンションの
近くの公園で筋トレとかしてっけど、
Aも予定合えば来る？｣
｢え！？｣
岩｢Aが本気でそう思うなら
一緒にトレーニングとかして
筋肉つけれるだろうし、
まぁ、筋肉つけれなくても
体力向上にはなんじゃね？｣
｢あ、なるほど！
で、でもいいんですか？
お邪魔して…｣
そうそう、せっかく真剣に
筋トレしてるところに、
私みたいな奴が…
岩｢お礼するって言ったろ。
これで借りはなしな。｣
そう言ってひーくんは
笑って私の頭の上に
ポンと手を乗せた。
｢…は、はい！
ありがとうございます！
よろしくお願いします！｣
岩｢ぷっ！良い返事じゃん！
…あ、康二と目黒に言っとけよ。
絶対にあいつらうるさいだろ。｣
ｷﾞｸｯ
｢…あ、はい。
お兄ちゃんには言いますけど…
ひーくん！お願いです！
蓮には黙っておいてくれませんか！？｣
岩｢え、まぁいいけど。
なんで？｣
｢…い、いやー、あんまり
心配かけたくないし、
その、内緒で体力向上して
私からデ、デートに誘えたらなって思って…｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年8月9日 22時
