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あの後、ひーくんに
謝りに行こうと思ったけど、
ずっと蓮を怒らせてしまったことを
考え込んでたら
お昼休みが終わってしまっていて、
…蓮とはずっと仕事中、
目が合わないし、
…うん、でも、とりあえず、
今日はひーくん早上がりだって
言ってたから、
公園に行って直接昨日のこと
謝って、…そして、もう
トレーニングしないです。って
言わないとな、
私がそう思って
公園に行くと、
岩「…あ、A。」
「…ひーくん。」
そこにはもうトレーニングを
始めているひーくんの姿があって、
岩「…昨日は大丈夫だったか?
ちゃんと寝れた?」
「…あ、はい。ありがとうございます。
そして、すみませんでした。
その、急に泣いたりして、」
岩「…全然。
そんな謝んなって。
でさ、今日、なんか目黒と、」
「あ、あの!ひーくん!」
岩「え、何?」
私はひーくんの話を遮って、
「…ごめんなさい。
私、もうトレーニングは
しなくて大丈夫です。」
岩「…え?なんで?」
「…い、いやー、やっぱり、
私にはちょっとキツかったかなって、」
…本当はもっとしたいって
蓮をデートに誘うためにって
思ったけど、
蓮にあんな悲しい顔とかもう
させたくないしな。
そう思って私が笑いながら
ひーくんにそう言うと、
岩「…目黒になんか言われた?」
「…え、」
岩「…今日、たまたま2人見かけてさ、
だから、」
「全然全然!
何も蓮は関係ないですから!
…ほんとご、ごめんなさい。
今までありがとうございました!
じゃあ、また!」
岩「あ、おいっ!A!」
私はそう言って一目散に
その場から去った。
…うん。
これは私の意志だ。
だから、蓮は関係ない。
……でも、明日からどうしよう。
…私、蓮にもう嫌われた気がする。
私はそう思うと、急に
悲しくなって走るのをやめて
歩いてトボトボと家まで帰った。
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作者名:さつき | 作成日時:2021年8月9日 22時