幸せ ページ42
あれから、蓮に手を引っ張られて
家まで帰っている。
目｢……お前、もう夜遅いのに
いきなり家出ていくなって。｣
｢…………｣
目｢……危ないだろ。｣
｢…うん、ごめん。｣
やっぱ、妹みたいに
思ってるんじゃ……。
目｢……てか、妹みたいに
思ってたら彼女にしないし、
あんなこともしようと思わないから。｣
｢……え？｣
目｢……いい加減分かれよ、ばか。
…俺はお前が大事でそれで
やっぱ俺の事怖いのかなって
思ったから今度にしようって
言ったんだけど。｣
…あ、さっき
翔太くんが言ってた通りかも。
｢…だって、私も
こないだ言ったのに
心の準備出来たって、
嫌じゃないって……。｣
頑張って言ったのに。
目｢……お前が目瞑るからだろ。｣
｢…そ、それは
ドキドキし過ぎて
いっぱいいっぱいになったからで
あって……｣
や、やっぱ恥ずかしい。
目｢……なんだよ、それ。
…ほんとずるい奴。｣
｢…え？｣
目｢…俺も一緒だから。
大体なんだってあんな下着
つけてんだよ。｣
｢…そ、そうなの？
い、いやだってこれがいいって
澪がさ、｣
目｢……まぁ、いいけど。
……で、俺、家入ったら
もう我慢出来ないけど
本当にいいの？｣
ﾄﾞｷｯ
蓮が私の目を見て真剣な顔して
言ってきた。
｢…うん、大丈夫。｣
目｢………そう。
じゃあ早く帰ろう。｣
｢…うん、よろしくお願いします…。｣
蓮がははっ！なんだよ、
よろしくお願いしますって
言って笑っている。
恥ずかしいんだって、ばか…。
…あの後、蓮は
何度もいい？って確認しながら
事を進めてくれた。
なんかいっぱいいっぱい過ぎて
よく分かんないけど、
これが幸せってやつかも。
と、私は隣で寝てる蓮を
見ながら思った。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月11日 17時
