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｢…へ？｣
大事って？
渡｢多分、大事すぎて
Aちゃんの嫌がること
ほんとにしたくないんだと思う。｣
｢…で、でも、｣
私は嫌じゃないって言ったのに、
渡｢…立ち寄ったこと聞くんだけどさ、
もしかしてAちゃん、
目黒が迫ってきた時
目瞑らなかった？｣
あ、そういえば
目瞑ったな…。
｢…は、はい。瞑りました。｣
渡｢…やっぱ、そうか。
それをさ、目黒はやっぱり
自分のことAちゃんが
怖がってるって思ったんじゃない？｣
｢…え？｣
そういや、私が目瞑った後に
急に起き上がったような…
渡｢男はさ、結構それ
ショックなんだよ。
特にAちゃんのこと
大好きな目黒からしたら
余計にね。｣
｢…そんな、、私は
ドキドキし過ぎて
いっぱいいっぱいだけだったのに…｣
渡｢…うん。そうだよね。
じゃあ目黒にそれ
正直に伝えてみたらいいよ。｣
澪｢…ていうか、
目黒はどんだけヘタレなの？｣
渡｢…まぁ、分かってやれよ。
あいつもAちゃんに
そんだけ嫌われたく
ないんだろうな。｣
…そ、そうなのかな。
私に嫌われたくなくって、
また今度にしようって
言ってくれたのかな。
渡｢…そうそう。
で、今日はそろそろ
王子様が迎えに
来るんじゃない♪｣
｢…え？｣
お迎えって…
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
澪｢…はーい！｣
目｢…A、ここにいるよな？｣
そこには肩で息しながら
走ってきただろう、蓮がいた。
｢……れ、蓮。｣
渡｢ほらね♪
お迎えに来たでしょ？｣
澪｢……いるけど、
何また、あんたA泣かしてんの？｣
目｢……うるせぇな。｣
渡｢…せっかく
澪とイチャイチャしてたのに
お前のお姫様がボロボロ
泣いてたから
ほっておけなかったんだよね♪｣
澪｢…ちょ、翔太！｣
目｢……すみません。｣
渡｢…まぁ、とりあえず
Aちゃん、目黒と
また話しな？ね？｣
｢…は、はい。
2人ともありがとうございます。｣
渡｢…いえいえ、またいつでも！｣
澪｢うん、じゃあね！A！
ついでに目黒も！｣
目｢…ついで扱いすんなよ。｣
｢…………｣
目｢…ほら。帰るぞ。｣
｢……う、うん。｣
私が黙っていると、
蓮が手を出して掴んできた。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月11日 17時
