1番逢いたい人2(黒) (ページ25)

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そりゃ、心の準備もう出来ました。
…とは言った、うん、確かに。
でも、焦らずでいいと思うけど、
って翔太くん言ってたよね！？

おかしくないか！？？
今日の今日で！！

蓮も黙ってるし…
き、気まずい。

目｢……お前は人のこと
疑うってこと知らないわけ？｣

｢…い、いや知ってるけどさ、｣

目｢だったら普通に疑うだろ、
さっきの。どう考えても
不自然だったし、2人。｣

｢…そ、そうだったような
気がするけどさ、…うん、ご、ごめんなさい。｣

目｢……まぁ、分かればいいけど。｣

確かにニヤニヤしてたな、
2人とも…。

…ていうか、やっぱり
この雰囲気耐えられない！！

｢…れ、蓮！私、ちょっと
飲み物買ってくる！！｣

目｢…いや、だから
中から開かないって。｣

｢…あ、そっか。｣

…だ、だめだ。
冷静になれない。

｢…あ！ホテルの人に
事情言って開けてもらうとか！？｣

目｢…やめとけば。
もう夜遅いし、迷惑だろ。
…それに開いたとして
元々のA達の部屋行っても
絶対あの二人開けてくんないだろうし。｣

｢…あ、そうだね。うん、確かに。｣

……だ、だめだ。
全然平常心でいられない。

目｢……とりあえず、
Aから風呂入ってくれば？｣

｢…へ！？｣

目｢……疲れてんだろ、お前も。｣

｢……え、そ、そうだけど、
蓮から先でいいよ！｣

そうそう、さっき皆さん
疲れてホテルへ直行したって
聞いたばっかだし……。

目｢…いいって。俺、
考えたいことあるから。｣

｢…そ、そう？
じゃあ先に……｣

あ！そういや、着替えがない！
下着は替えたいし…

目｢…着替えなら桜木が
鍵閉める前にご丁寧にそこに
お前のバッグ投げてったぞ。｣

｢…え！？｣

蓮の指さす方見ると
私のお泊まりバッグがあった。

い、いつの間に私のバッグ
持ってた？というか
投げたんだ？
…澪の奴ー！！！！

｢…じゃ、じゃあ先に入るね。｣

目｢……あぁ。｣

私はバッグを持って
お風呂場へ向かった。

…はぁー。なんでこんなことに。
ていうか、蓮めっちゃ
冷静じゃない？

…意識してるのって
私だけなのかな？

……まぁ、考えても仕方ない。
とりあえずお風呂入るか。

と、思って着替えようと
上の服を脱げかけた時、

ｶﾞﾁｬ

目｢A、バスタオル忘れてる……
わ、悪い。｣

ｶﾞﾁｬ

と蓮がバスタオルを持ってきて
投げてもう1回すぐ閉めた。