ヤンキー ページ46
ー次の日。
目｢…はぁー。｣
澪｢…おい。そこの
盛大にため息ついてる
無愛想な男。ちょっとこっち来な。｣
目｢…なんだよ。桜木。
…ってしょっぴーも。｣
渡｢…あぁ。まぁ、ちょっとな。｣
澪｢いいから来いって
言ってんでしょ。｣
目｢…どこぞのヤンキーだよ。
…で？何？｣
澪｢…分かってんでしょ？
Aのことよ。｣
目｢っ！！！…あぁ。
Aから聞いたわけか。｣
渡｢…そうそう。俺も
ちょうど澪の家にいてさ、｣
目｢……そうなんすか。｣
澪｢…何、私の親友
泣かしてるわけ？｣
目｢…泣かしたって言うか、｣
渡｢…Aちゃん、澪の家に
来た時、泣き腫らしてて
見てられなかったぞ。｣
目｢……え？｣
澪｢…男として最悪だから。
無理矢理手出して泣かすなんて。｣
目｢………まぁ、そうだな。｣
渡｢…ま、お前もAちゃんが
元カレにとられるかもって思って
焦ったんだろうけどさ、｣
目｢……そうっすね。
俺、ほんと最悪だと思います。｣
澪｢…でも、そんな
最悪なあんたのこと一切
Aは悪いって言ってなくて
私が悪いんだって言ってたけどね。｣
目｢……え？｣
渡｢…Aちゃん、
目黒のこと拒否して泣いたから
嫌われたって言ってたぞ。｣
目｢……そうなんすか？｣
澪｢…なんでだろうねぇ〜。
私は絶対、高倉さんの方が
良いと思うんだけど。｣
渡｢おいおい、澪。
…てか、距離置きたいとか
どうせ本心じゃないんだろ？｣
目｢…はい。
なんか、Aが本当に
俺の事好きなのか分かんなくなって。｣
渡｢…お前のこと嫌いなら
あんな風に泣かないと思うけどな。｣
目｢…でも、あいつ出張行く時も
あんまり寂しそうじゃなかったし、
元カレに告白されたのも
言ってくんなかったし。｣
澪｢…あんた馬鹿じゃないの？
本当は寂しいけどあんたに
心配かけまいとして
言わなかっただけだろうし、
元カレに告白されたのだって
あんたにわざわざ心配煽るようなこと
自ら言わないでしょ？｣
目｢………｣
渡｢…まぁ、心配なのは
分かるけど。…そして、さっきから
Aちゃんがって
言ってるけど目黒は
どうなわけ？
改めてAちゃんのこと。
好きなの？｣
目｢好きに決まってるじゃないっすか。
好きだから付き合ってる訳だし。｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月1日 21時
