1番逢いたい人(黒) (ページ44)

今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:292,157 hit

・ページ44

｢…そ、そうなんですか。
でも、私絶対もう
嫌われたと思うんです。
蓮のこと拒否して泣いちゃって
…距離置きたいって言われたわけだし。｣

…そう、距離置きたいってことは
別れたいってことだよね？

渡｢…まぁ、男として
泣かれたのはショック
だったかもだけどね、｣

澪｢…いや、大体目黒が
Aの心の準備が整うまで
待つって言ったのに何やってんの？｣

渡｢…自信がなくなったんだろ。
Aちゃんが自分のこと
本当に好きかどうか、
それを確かめたくて
焦ったんだろうな、
ま、目黒らしいっちゃ
目黒らしいわ。｣

……蓮、そう言えば
大事なこといつも言って
くれないっても言ってたな。

渡｢…ねぇ。Aちゃん。
改めて確認なんだけど、
目黒のこと好きなんだよね？｣

｢は、はい！それはもちろん！
だから付き合ってる訳ですし！！｣

渡｢はははっ！良い返事！！
…じゃあさ、いいんじゃない、それで。｣

｢…で、でも、
距離置きたいって言われましたし…
蓮はもう私のこと…｣

私のこともう嫌いになったかもだし。

渡｢…それ、多分本心じゃないよ。
目黒がAちゃんのこと
嫌いだったらわざわざ
今日も駅まで迎えに来ないでしょ？｣

｢…え？それはそうかもですけど…｣

渡｢今日も面白かったよ、あいつ。
帰り、バタバタして
一目散に帰って行ったから笑｣

…え、そうだったんだ。

渡｢…ね、だからさ。
Aちゃんが落ち着いたら
また目黒にAちゃんが
思ってること正直に
言ってみれば？
私は蓮しか好きじゃないですってさ。｣

っ！！！！

｢…は、はい。ありがとうございます。｣

澪｢…はぁー。
なんか全部翔太に良いとこ
取られた気がするけど、
私はAが幸せならそれでいいわ。｣

｢…え？ご、ごめんね！
澪！！私の為に
怒ってくれて！｣

渡｢ははっ！澪も素直じゃないな！
Aちゃんのことも目黒のことも
大好きなくせしてさ！｣

澪｢は、はぁ！？
何言ってんのよ！！｣

と、2人は笑いながら
じゃれ合っている。
やっぱりこの2人お似合いだな。

渡｢…そして、
もし、その高倉さんに会ったら
ちゃんと気持ちには答えられないことも
言いなね。それはAちゃんが
きっぱり言った方がいいよ。｣

｢…そ、そうですよね。
分かりました。もしまた会うことあったら
言います、私！｣

そうだよね、曖昧にしてたら
だめだよね！！