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うん、そうそう…
まぁ、さっくんが
LINEで言ったのと
咲が大きい声出して
バレたんだけどさ、
目「どうせ、それ、
お前から言ったわけじゃ
ないんだろ?」
ギクッ
なんですぐバレるんだ、私!!
「…い、いやまぁそ、そうだね…」
目「……お前、俺の事好きだよな?」
「…え、うん!もちろん!」
目「……じゃあ、こないだの
続きしない?今から。」
「…え?」
ドサッ
こないだの続きって……。
「…え、い、いや蓮待って!」
目「……なんで?
俺の事好きなんだろ?」
そ、そうだけど、
蓮、私が心の準備整うまで
いつまでも待つって言ってくれたのに…。
「…そ、そうだけどさ…んっ!?」
蓮がいきなりキスしてきた。
なんかいつもと違うし…
激しいし、…ちょっと怖い。
こんな蓮知らないし、
こないだと違ってドキドキもしない。
目「………なんで泣いてんの?」
「…え?」
私はいつの間にか
涙を流していた。
目「……泣くほど嫌だった?
俺とキスするの。」
「…そ、そうじゃないよ!」
目「でも、泣いてんだろ。」
…だって、蓮がいつもと違う気がして、
私が黙っていると、
目「…はぁー。
…あのさ、俺達ちょっと
距離置かない?」
「…え?距離って、」
目「…なんか、俺、
Aの気持ち全然分かんなく
なってきたから、
俺に大事なこといつも言ってくんないし。」
「そ、そんなことないよ!」
目「実際そうだから、
出張行く時もあんまり
寂しそうじゃなかったし。」
それは私も寂しかったけど
あんまり寂しそうにすると
蓮に心配かけちゃうし……。
目「…とにかく、俺帰るわ。じゃあな。」
「え、蓮!?」
蓮は私と目も合わさず
玄関に向かって帰って行った。
……なんでこうなるんだろう。
私だって蓮に早く会いたいって
ずっと思ってたのに。
でも、私が悪いよね。
高倉くんのこと心配かけまいとして
言わなかったとはいえ、
蓮に黙ってたわけだし。
…さっきも泣いちゃうしさ。
最悪だ、ほんと、私。
そりゃ、距離置こうって言われて
当然だよね。
ずっと蓮に笑っていて欲しいって
思ってるのに私が
近くにいるとやっぱりダメなのかな……。
私はしばらく涙が止まらなかった。
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作者名:さつき | 作成日時:2021年4月1日 21時