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私がそう思っていると、
｢A、ほんと久しぶりだね！｣
｢…あ、咲！
ほんと久しぶり！！｣
咲は高倉くんと同じ
同僚で元々さっくんの好きな
あの漫画の先生の担当だった。
｢あ、こないだはありがとね！
高倉くんのLINE教えてくれて！｣
咲｢全然いいよ！
…まぁ、元カレのLINE
消してるってところがAらしいよね笑｣
｢…え、いや、だってさ…｣
咲｢…でも、高倉さ、今日皆に
Aがこっち来てるから
呼んでいいっすか？って
すごい嬉しそうに話してたんだよ。｣
と、咲がニヤッとしながら言った。
｢…え？｣
咲｢偶然、TV局で会ったって言ってね。
あんな嬉しそうな高倉、
Aと付き合えた時以来かもね〜｣
ﾄﾞｷｯ
｢…い、いや、まぁほんと
久しぶりに会ったからだろうし。
付き合ってたのも昔の話だし。｣
…でもさっき高倉くん
俺はそうは思ってないけどって
言ってたな。
咲｢…ふーん。
まぁ、いいけどさ。
…で、どう、東京での仕事は？｣
｢…う、うん。
順調だよ、仕事もやりがいあるし！
周りの方も優しいし！｣
咲｢そうなんだ！
良かったね！！
…私生活の方はどう？
彼氏とかさ♪｣
ﾄﾞｷｯ
1番触れられたいような
触れられたくないようなところです、それ。
｢…あ、うん。
一応あの前言ってたさ、
幼なじみと今、付き合ってるんだよね。｣
咲｢えー！！！！
あの、例のずっと好きな幼なじみと！！｣
｢ちょっ！咲！声大きいから！！｣
咲には蓮のこと話したことがあって。
…高倉くんと別れた時に
なんであんな優良物件振ったのって。
まぁ、振ったというか
振られたというか元の同僚に
戻っただけなんだけど。
咲の声に周りにいた皆が反応して、
えー！Aの彼氏の話聞きたい聞きたいと
尋問にあう私。
最悪なんだが……。
何故どこの食事会でも
こんな事になる。
私は顔を真っ赤にしながら
皆の質問におよおよしながら
答えていた。
高｢…………｣
ふぅー。無事食事会は終わった。
あれから大変だった。
根掘り葉掘り聞かれるし。
皆、幼なじみと結ばれるなんて
漫画みたい！って…。
うん、まぁよく考えると
そうかもだけどさ。
ー…ごめん。我慢できなかった。
あー！！！
昨日の蓮の言葉また
思い出した！
早くホテルまで帰ろう。
と、早歩きしてると、
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月1日 21時
