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あれから無事収録は終わった。
ほんと役得だったな！
仕事とはいえ、まじかで
先生の生原稿も見れて
作品の秘話も聞けて！！
編集者時代を思い出すな〜。
…そういや、高倉くんとも
よく最初の頃、生原稿に
一緒に興奮してたっけ。
まぁ、昔の話だけどさ。
ス｢…あ！Aちゃん！
今日はありがとね！
明日もこんな感じでよろしく！｣
｢こちらこそ！
ありがとうございました！
またよろしくお願いします！｣
ス｢うん！
じゃあお疲れ様！｣
｢お疲れ様でした！｣
よし、片付けも挨拶も
終わったから帰るか！
ﾌﾞｰﾌﾞｰ
ん？電話？
…あれ、高倉くんから？
｢もしもし？｣
高｢あ、A？
もう仕事終わった？
さっき言ってた食事会なんだけど、
場所△△ってところでさ、｣
｢…あ、うん、今、終わったけど、
私はやっぱり部外者だし、行かない…｣
高｢何言ってんだよ！
皆、待ってるぞ！！
久々に会いたいって！｣
｢え、そりゃ私も
久々だから皆に会いたいけど…｣
高｢だろ？場所の地図送るし、
じゃあ待ってるから！｣
｢え、ちょっと！高倉くん！？｣
…電話きれたし、
ほんともう勝手なんだよな。
でもまぁ、2人っきりじゃないし、
皆に会えるからいいかな。
私はちょっと高倉くんの
強制力に呆れながらも
皆に会えるの楽しみに
帰りを急いだ。
お店に着いて、高倉くんの名前を出すと
店員さんに部屋まで案内してもらった。
ｶﾞﾗッ
｢…あ、お疲れ様です…｣
｢おー！久々じゃん！A！！｣
｢ほんとほんと！！｣
など皆さんに言われながら
おどおどしながら部屋に入る私。
｢すみません。私、もう部外者なのに…｣
｢何言ってんだよ！
一緒に頑張って来た仲間だろ、俺達！｣
｢そうそう！遠慮すんなって！｣
｢…え、あ、ありがとうございます！｣
相変わらず優しいな〜皆！
皆と久々に会えたし来て良かったかも！！
高｢…な？来て良かったろ？｣
｢…え、高倉くん！
なんで私の思ってること分かったの！？｣
高倉くんがいきなり私の横に来て
コソッと来て言った。
高｢ははっ！相変わらずAが
分かりやすいからだろっ！｣
｢…そ、そうかな？｣
高｢まぁ、せっかくだし、
楽しめよ！｣
と、頭の上にポンと手を乗せて
元々の席に戻って行った。
…高倉くん変わってないな。
頭の上に手乗せるクセ。
今はもう全然ドキドキしないけど。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月1日 21時
