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はぁ、はぁ。
よし、無事にTV局の出入口まで
着いたぞ！！
私はまたゼーハーしながら
走ってここまで来た。
また、おじちゃんに挨拶して
帰ろうっと。
｢お疲れ様でしたー……｣
え、嘘でしょ。
目｢………お前、何してんの？｣
TV局の外を出ると
蓮が外の壁に寄りかかっていた。
｢…え、いや、
てか、蓮さっきまで
ラウくん達と話してたよね！？｣
目｢…話してたけど
お前がゼーハーしながら
走って帰って行くから
追いかけて来たんだけど。｣
いや！速すぎだろ！！
なんでだ！！
｢あー、そ、そうなんだ！
じゃ、じゃあ私はこれで！！｣
ﾊﾟｼｯ
目｢俺、もう今日これで終わりだし、
俺の家、行くぞ。
聞きたいことあるから。｣
｢い、いやちょっと待って！｣
目｢待たない。｣
蓮は私の手を引っ張って
ズンズン歩いて行く。
いやー！！！！
しかも蓮の家なんて
そりゃ何回かは行ったことあるけど
すぐ帰ったし、
こないだの今日で蓮の家って！
私は気持ちを落ち着かせるどころか
もっと平常心では
いられなくなった。
目｢…さっきからずっと
突っ立てるけど座れば？｣
｢え！？あ、うん、ありがとう。｣
蓮の家に着き、
なんか緊張してぼーっとしていた私。
私がソファに座ると
蓮が私の隣に座ってきて、
私のことをじっと見てくる。
｢な、なに？｣
蓮が私のおでこを触ってきた。
っ！！！
目｢…うん。ほんとに
熱はないみたいだな。｣
｢…あ、うん。ありがとう。｣
…そっか、やっぱ
また心配しててくれたんだよね。
目｢…良かった。今度は
拒否られなくて。｣
｢…え？｣
目｢…いや、Aにさっきも
おでこ触ろうしたら
手弾かれたから、
…俺、結構傷ついたんだけど。｣
あ、そうだよね。
手弾いちゃったわけだし…。
｢あ、ごめんね。蓮。
別に嫌だったわけじゃなくて…｣
目｢…うん？｣
あの言葉を思い出したなんて
言えないし…。
私が黙っていると…
目｢…嫌だったわけじゃないなら
いいよ。俺の事嫌いになったかと
思って心配しただけだし。｣
え？
目｢…こないだ、俺が
泊まってていい？とか
言ったからかなーと思って。｣
また悲しそうな顔して言う蓮。
違う、違うんだよ。
嫌じゃないんだけど…
｢違うよ！！｣
目｢…え？｣
私が急に大きい声出したからか
蓮が目を見開いている。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月1日 21時
