1番逢いたい人(黒) (ページ14)

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｢あ、ひーくん達！
これ、タオルケット持って来ましたよ！｣

佐｢あー！Aちゃん！
ありがとー！｣

ラ｢ほんと！助かる！
僕立って寝ようと思ってたから！｣

岩｢ありがとね。｣

ラウくん…
立って寝ようか思ったって…
確かに虫に占拠されてそうだけど。

いえいえー！では私はこれで！と
立ち去ろうと思った時、ひーくんが

岩｢あ、Aちゃんちょっと待って！
これ、今日、写真一緒に撮ってくれたし
俺が作ったチャーハン美味しそうって
言ってくれたし、お礼にあげる！｣

｢へ？いやいや、そんな！
…って花火？｣

岩｢うん、さっき余ってたから
スタッフさんに貰ったんだよね！
…目黒とどうぞ。｣

ﾄﾞｷｯ

そういえば、さっき舘さんも
澪と一緒にって……

｢…本当に貰っても大丈夫なんですか？｣

岩｢うん、もちろん！
目黒ちょっと不機嫌だったし、
Aちゃんから誘ってみれば？
花火しようって。｣

確かに今日も怪我ないか心配してくれたのに
悪態ついてばっかだったかも…私。
…勇気出して誘ってみようかな。

｢…ひーくん！ありがとう
ございます！この恩は忘れません！｣

岩｢ははは！相変わらず硬いねー！
楽しんでねー、2人で！｣

さっくんもラウくんも
笑いながらまたねーと言いながら
ちょっとニヤケている。

私はもう1回お礼を言い、
Bチームのテントへ走って行った。
なんてひーくんは良い方なんだ！！

Bチームのテントに着いたけど……
うーん、中々勇気が出ない…と
思っていたら後ろから

渡｢…あれ？Aちゃん？どうしたの？
あ、もしかして目黒に何か用事？｣

翔太くんが話しかけてきた。

｢翔太くん！あ、いや蓮にも
用事があるんですけど…
これ！舘さんから預かってます！
澪と一緒にって！｣

私は預かってた花火を差し出した。

渡｢…え、涼太から？
で、澪ちゃんと？？｣

｢は、はい！｣

翔太くんはちょっと
考えた後、

渡｢…あいつもおせっかいなやつ。
でも助かったかも。
…あ、Aちゃん！
澪ちゃんってあっちの方いた？｣

｢は、はい！私と寝る場所一緒なので
澪も！｣

渡｢そっか！俺ちょっと行ってくるね！
ありがとう、Aちゃん！｣

と、走り出して行った。
これはなんか良い予感がするな！
後から澪に聞かなくちゃ！
…いや、そして私は
早く蓮に誘わねばと
テントを勇気を振り絞って叩いた。