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ー数週間後。
目「…あれ?A?」
「…あ、めめ。」
マンション近くの公園で
1人、ブランコに乗って
下を向いていると、
サッカークラブの練習帰りだろう
めめに声を掛けられた。
目「もう暗いけど1人で
こんなとこ居てどうしたんだよ。」
「…あ、うん。ちょっとね。」
目「…おばさんが帰り遅いと
心配するぞ。」
「……そうだね。」
目「……おばさんと何かあった?」
「……え、」
めめが心配そうに
私の隣のブランコに座って
そう言ってきた。
……なんでほんとめめって
すぐ分かるんだろうな。
そう思いながらも、
「……お母さん、再婚?するんだって。」
目「…え、おばさんが?」
「…うん。」
…そう。さっき、お母さんが
嬉しそうに私に話してきたんだよね。
「…お母さんと同じ会社の人で
その…お父さんになる人にも
息子さんが居て私の2個下なんだって。」
目「…そう。」
…そして、外国の人らしいんだよね。
私の…弟になる子もハーフってことだよね。
私はそんなことを考えながらも
「………お母さん、私の事
嫌いになったのかな?」
目「…え?」
「…ずっと、2人で生きて行こうね!って
2人で頑張って行こうね!って
言ってくれてたのに、」
目「………」
……お母さんが私を産んでから
その後すぐお父さんは亡くなってそれから
お母さんは私を女手1人で
育ててくれてずっと2人で私も
頑張って行きたくて、、
私がちょっと泣きそうになりながらも
そんなことを呟くと、
目「…嫌ってなんかないって。
おばさんはAのこと。」
「…え?」
めめが真っ直ぐ前を見ながら
そんなことを言う。
目「…Aのこと嫌いなら
こないだもあんなに怪我した
Aのこと心配しないだろうしさ。」
「………」
目「……いつもおばさん、
授業参観の時とかもニコニコして嬉しそうに
Aのこと見てるしさ。 」
「………」
目「…だから大丈夫だって。
な。安心しろって。」
めめが隣にいる私の頭をポンっと
触ってちょっと笑って私にそう言う。
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柊(プロフ) - メープルさん» 楽しみにして下さりありがとうございます!まだ見ておられたら更新致しましたのでご覧頂けたら幸いですm(_ _)m (2023年2月26日 13時) (レス) id: d44f1ce573 (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - 次の更新楽しみにしてます! (2022年11月27日 8時) (レス) @page31 id: c305ae1bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつき | 作成日時:2021年12月4日 23時