言えなかった気持ち(黒)5 (ページ5)

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佐｢そっかー！
そんなにめめのこと
好きとはねー♪｣

｢……さ、さっくん。
恥ずかしいからもうやめて。｣

こんな調子でずっと
めめのどこが好きなの！？
とか色々質問してくるさっくん。

や、やっぱ、
は、恥ずかしいんだって！！
例え、さっくんが幼なじみでも！！

私は顔を赤くしながら
そう思っていると、

佐｢いやー、嬉しいんだって！
オイラは！
めめのこともAのことも
好きだからさ♪｣

｢…そんな、嬉しがられてもさ。
別に私、…めぐに好きって
言うつもりないし。｣

…そうそう。

佐｢え！？なんで！？？
オイラらに言えたんだから
もう言えるでしょ！
ほら、愛未がめめのこと
好きじゃないって言うのも
分かったことだしさ！｣

｢……そうだけど。
私は、……ほら！
ひーくんに言ったように
めぐが笑っていてくれたら
いいわけで！｣

……うん。ほんとそれだけで。

私が一生懸命笑顔を作って
そう言うと、

佐｢…めめが言う作り笑顔に
なってるよ。
なんかまた理由でもあんの？｣

ｷﾞｸｯ

｢…そ、そんなことないよ！！
あ、もう家着いたね！
じゃ、じゃあ、さっくんまたね！
今日は色々とありがとう！！｣

佐｢…あ、ちょっと！A！！｣

私はさっくんに急いでお礼を言って
家の中に入って行った。

……うん。

ほんとそうだから。

めぐが笑っててくれたらさ。

ーなんか他に理由でもあんの？

ﾄﾞｷｯ

……ないない！！

ただちょっと、気になることが
あるだけで……

うん！！

でも、愛未がめぐのこと
好きじゃないって
分かってほっとしたなー。

…3人にも今まで話せなかったこと
話せたし、それだけでほんと良かった！

私は自分で自分にそう言い聞かせて
来週、めぐと一緒の仕事頑張ろうと
気合いを入れていたのだった。